(前回の緊張性迷路反射(TLR)の続きになります)

前回までのブログはこちら

原始反射 ③:緊張性迷路反射(TLR)- 脳幹 -

原始反射 ②:モロー反射 - 脳幹 -

〜原始反射〜不定愁訴・慢性痛・発達しょうがい・・・


今回の対称性緊張性頸反射(STNR)は

 

大人の方でも 多少なりとも

 

残留・再出現している方が

 

多い原始反射の一つになります。

 

対称性緊張性頸反射(STNR)とは?

(Symmetrical Tonic Neck Reflex)

 

身体組織と筋肉、姿勢、

 

特に目に関連してくる反射で

 

手と膝を使ってハイハイするための

 

ステップになる反射です

 

生後6ヶ月の頃から出現し

 

9~11ヶ月頃で 

 

統合されるといわれています。

 

また 前回の

 

緊張性迷路反射(TLR)の

 

抑制効果によって起こる反射とも

 

いわれております

 

対称性緊張性頸反射(STNR)の

 

反射運動動作としては

 

後で説明させて頂く

 

反射残留テスト方法と

 

統合のトレーニング方法を

 

わかりやすくするために

 

頭部の位置する方向に対して

 

身体が屈曲(曲がる)してしまう

 

部位を主に置き

 

「上肢(腕部)」の対称性緊張性頸反射と

 

「下肢(脚部)」の対称性緊張性頸反射と

 

2種類に分類させていただいております

 

・上肢(腕部)対称性緊張性頸反射

 

四つん這い又はうつ伏せで

 

アゴを引くように顔を下に向けると

 

腕が曲がって足が伸びようとする

 

体勢をとります。

 

・下肢(脚部)対称性緊張性頸反射

 

四つん這い又はうつ伏せで

 

アゴを上げるように顔を上に向けると

 

腕が伸びて足が曲ろうとする

 

体勢をとります。

(図を参照)

対称性緊張性頸反射(STNR)の

 

反射運動は眼と身体や

 

脳のつながりにとって

 

非常に大切になってくる原始反射の一つで

 

頭を上げて前方への遠い視点から

 

頭を下げて手元に焦点を合わす

 

といった遠方から近方および

 

近方に再び焦点を合わせるなどの

 

眼の遠近調節に関わってくる

 

・両眼視

(左右の目の視線が同じものに向かって ものを見ることをいいます。また 両眼視が出来なくて左右の目が同時に別々のものを見てしまうことを「斜視」といいます。)

 

・両眼視機能

(同じ物を見ていても左右の目に映る像は微妙に異なってしまう為 この像の違いを脳が上手に処理をして、1つの像にし、立体感を生み出す機能のことをいいます。この機能は脳の成長に伴って発達し、およそ1歳6か月から2歳頃までにそなわります。その発達には両目の視線が同じ物に向かっていることが必要になります。立体感や奥行き感など、3Dを感じ取る機能です。)

 

などのトレーニングにもなり

 

眼と手の協調性・脳の処理力が高まることで

 

他の感覚が統合するのを助けます

 

また 反射による反応が

 

繰り返し起こることにより

 

ハイハイや掴まり立ちに必要な動きを覚え

 

筋肉の発達が刺激されることで

 

正しいハイハイができるようになって行きます

 

対称性緊張性頸反射(STNR)は

 

ハイハイする過程であり

 

乳児が 腹這いから四つん這いへと

 

はじめて重力に逆らう

 

機会であるとともに

 

視覚の発達でも重要な役割を

 

果たすとされております

 

そのため 対称性緊張性頸反射(STNR)が 

 

残存していると緊張性迷路反射(TLR)の

 

反射統合を妨げたりすることもあり

 

とても重要な反射の一つです

 

ハイハイをしないお子さんは

 

STNRが活性化していて

 

統合されていない可能性があります。

 

 

対称性緊張性頸反射が 残存・再出現した際に


とりやすい行動や症状として


・肩こり、首こり

・バランスが悪い

・姿勢が悪い(背中をまっすぐに維持することが難しい。猫背背中の反らしすぎ)

・机に向かって本を読んでいる時に手で頭を支えたくなる

・足を延ばした状態で座るのが苦手で

 足を折り曲げたくなる

・骨盤の歪み

・パソコンをしたり、文字を書いていると首が非常に疲れる

・ 文章を読んだり書いたりするのが苦手

・平泳ぎが出来ない

・椅子に座って読み書きするのが苦手(背中がまるまる)

・座っている間、椅子の脚の後ろに足を固定してしまう

・座る時に手で頭を支える

・眼の遠近調節に遅れや困難

(対象物との距離感がつかめない)

・近くと遠くを交互にみると目が異常に疲れる

・視覚情報の見落としが多い

・球技が苦手

・上手に食べることができない(食べ散らかる)

・ノートをとるのが苦手(目と手の協調が未熟)

・でんぐり返しができない

・視力は良いのに焦点が合いにくい

・近業作業で頭痛や疲れを感じる

・二重に見える事がある

・本を読むときに行を飛ばしてよんでしまうことが多い

・図形が苦手

・黒板を写しとるのが苦手

・貧弱な学習能力(両眼視機能低下で集中することが困難)

・数学計算のために数字を揃えるのが難しい

・社会的合図を認識することが難しい

・空間と時間の認識

・ADHDの傾向

 

など 目と身体のつながりに

 

関わる原始反射のため


多くの行動や症状が あげられますが


あくまでも対称性緊張性頸反射が 関与している


゛疑い ゛がある行動や症状なので

 

絶対では ありません

 


そして 対称性緊張性頸反射(STNR)の

 

残存・再出現を確認するテスト方法です


①四つん這いになり

少し顔が正面に向くようにします

 

②上肢(腕部)STNR

アゴを引くように顔を下に向けます。

その際に肘も一緒に曲がってしまうと

原始反射が残留しています。

 

③下肢(脚部)STNR

アゴを上げるように顔を上に向けます。

その際に膝も一緒に曲がってしまうと

原始反射が残留しています。

(図を参照) 

 

 

◎統合のトレーニング方法は

 

1:四つん這いになり少し顔が正面に向くようにします

 

2:反射残留テストで②の上肢(腕部)STNRの

反射が残留していた方はトレーニングの②を行って下さい。

(やり方)

目線を下に向けながらアゴを引き背中を丸めていきます。

その際 息を吐きながら背中を丸めます。

そしてまた息を吸いながら①の体勢に戻ります。

①と②を5回繰り返しおこないます

*注意点*

必ず あごの方向と目線を同じ方向に動かして下さい

 

3:反射残留テストで③の下肢(脚部)STNRの

反射が残留していた方はトレーニングの③を行って下さい。

(やり方)

目線を上に向けながらアゴを上げ背中を反らしていきます。

その際 息を吸いながら背中を反らします。

そしてまた息を吐きながら①の体勢に戻ります。

①と③を5回繰り返しおこないます

*注意点*

必ず あごの方向と目線を同じ方向に動かして下さい

 

4:反射残留テストで②と③両方のSTNRの反射が

     残留していた方は

トレーニングの②と③を交互に1回ずつを1セットとして

5セット行って下さい。

*注意点*

必ず あごの方向と目線を同じ方向に動かして下さい

 

(図を参照) 

 

また 赤ちゃんや小さなお子さまには

 

・目と耳の周り

 

・後頭部の髪の生え際

 

・手足の指先

 

などを優しくマッサージ

 

してあげてください

 

対称性緊張性頸反射(STNR)は

 

学習・身体能力にも

 

深く関わってくる

 

とても大切な原始反射の

 

一つになりますので

 

もし対称性緊張性頸反射(STNR)が

 

残存・再出現している方は

 

統合トレーニングを

 

行ってみてください

 

あと眼と手をつなげる

 

トレーニングとして

 

指で 迷路をなぞるのも

 

効果的ですので

 

初級と上級の2種類の

 

迷路の図を

 

載せておきますので

 

図をA4用紙にでも

 

コピーして使ってみてください

 

やり方としては 必ず

・右手で1回

・左手で1回

を1セットで

おこなってください

(図を参照)  

 

身体の歪みもとれやすく

 

なりますので

 

お試しください

 

次回は

 

非対称性緊張性頸反射(ATNR)の

 

説明とテスト・緩和方法などを

 

投稿していきたいと思っております

 

当院では これらの症状を

 

眼球運動・聴覚・腱反射・頭蓋骨調整などを

 

利用し脳へのアプローチを行っておりますので

 

宜しければ ご利用下さい^^

 

【お読み頂きまして ありがとうございました】

 

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 当院では 身体に軽く触れ 微刺激圧を入れることで

 ” 頭蓋骨 ” を含む全ての関節をゆっくりと自然な位置に整えるため身体に余分な負荷を与えません。 また ” 筋膜 ” や” 内臓 ”の働きを正常化へ導くことで 身体の感覚・循環なども善くなっていきます。

《 当院の施術・身体に軽く優しく触れることの効果 》

無害で優しい刺激を皮膚に与えると脳からオキシトシン(ストレスを軽減、幸福感などを感じるホルモン)が放出されます。それによって様々な神経伝達物質が関与し相互的にストレス反応の軽減・鎮痛作用などを起こすことが 解剖生理学的に解っております。この様な反応などを利用し頭蓋骨を含む全ての関節をゆっくりと自然な位置に戻していきますので 身体に余分な負荷を与えません。また頭蓋骨を整えることで脳や身体の機能などを正常化へと導き免疫力・自然治癒力・内臓などの向上にも繋がります。痛み・不快症状・慢性疾患などの症状の緩和・解消を促す施術をしております。

『身体に無理のないやさしい整体です』

☆期待出来る効果例として

◎頭の痛・頭重感 

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一日でも早く体調不良が無くなり笑顔で楽しく生活していただけるように施術、サポートさせて頂きます!

身体の症状で お悩み お困りの方が おられましたら『お気軽にご連絡下さい』

 

* お子様で 触れられるのが 苦手な場合には

身体に触れない施術も行っておりますので 

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( 発達しょうがいと いわれている

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創の手整体院は 完全予約制になっておりますので お手数ですが 

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