(前回の対称性緊張性頸反射(STNR)の続きになります)

前回までのブログはこちら

原始反射 ④:対称性緊張性頸反射(STNR)- 脳幹 -

原始反射 ③:緊張性迷路反射(TLR)- 脳幹 -

原始反射 ②:モロー反射 - 脳幹 -

〜原始反射〜不定愁訴・慢性痛・発達しょうがい・・・

 

今回の非対称性緊張性頸反射(ATNR)と

 

前回の対称性緊張性頸反射(STNR)は

 

子供の学習と発達にとって重要で

 

不可欠な原始反射になります

 

また 同様に大人の方でも 多少なりとも

 

残留・再出現している方が

 

多い原始反射の一つにもなります。

 

非対称性緊張性頸反射(ATNR)とは?

(Asymmetrical Tonic Neck Reflex)

 

子宮内(受胎後18週目)で出現し

 

通常、赤ちゃんが座るなどの

 

より複雑な運動技能を習得している

 

可能性が高い5~7か月の間に

 

統合されて行くとされており

 

完全に統合されるまでには

 

1年ぐらいかかる場合もあると

 

いわれております。

 

反射運動動作としては

 

首を左右の何方か一方に向けると

 

顔面側(向いた側)の腕と脚が伸び

 

後頭部側の腕と脚が曲がる

 

といった反応をおこします

 

例えば 首(顔)を右に向けると

 

右の手足は伸び

 

左の手足は曲がります。

 

首(顔)を左に向けると

 

左の手足は伸び

 

右の手足は曲がる

 

といった体勢をとります。

(図を参照) 

非対称性緊張性頸反射(ATNR)は

 

出産過程に重要な

 

胎児の回旋運動に

(分娩の経過とともに、産道を通りやすいよう少しずつ体の向きを変えながら胎児が骨盤内に進入していくことをいいます)

 

関与しているといわれております

(図を参照)

この回旋運動は 

 

乳児が身体の左右両半身を一緒に

 

動かし調整することを

 

学び理解する最初の経験となり

 

自然分娩にとって

 

とても重要な原始反射になります

 

また 非対称性緊張性頸反射(ATNR)は

 

子宮内で筋緊張と前庭系を刺激し

(前庭系について詳しくは原始反射 ③:緊張性迷路反射(TLR)- 脳幹 -をお読み下さい)

 

蹴る動きなどを発達させたり

 

バランスメカニズムを刺激し

 

神経の接続を増加させるための

 

連続的な動きを促したりもします

 

お母さんが子宮内で

 

感じられる蹴りなどは

 

この原始反射によるものです

 

そして 分娩時の回旋運動を経験しない

 

鉗子分娩や帝王切開 等で生まれた子供は

 

発達遅延を経験するリスクが

 

高くなりやすいともいわれており

 

水泳のクロールやウォーキング・スキップなどの

 

左半身/右半身および上半身/下半身を

 

コントロールし 動かすことが苦手で

 

難しくなりやすいといわれております。

 

 

非対称性緊張性頸反射(ATNR)は

 

頭の動きによって誘発されるため

 

前庭系にも直接 接続され

(前庭系は頭の動きと頭の位置の変化によって活性化されます)

 

姿勢の緊張と安定性、大まかな動きと細かい動き

 

視線追跡、読書、時間の告知、

 

左右の識別などにも関わり

 

正中線をまたぎ交差する動作

 

手と目の協調動作にとっても

 

とても重要な原始反射にもなります。

 

前回の対称性緊張性頸反射(STNR)と

 

非対称性緊張性頸反射(ATNR)は

 

子供の学習と発達に不可欠な2つの原始反射で

 

これらの原始反射が統合されていないと

 

集中が困難になり、聴覚処理や調整の問題が

 

発生する可能性が高くなると

 

いわれております

 

非対称性緊張性頸反射が 残存・再出現した際に


とりやすい行動や症状として


・手と目の協調の困難

・読み書きが苦手、遅い、鉛筆の持ち方が悪い

・黒板の文字を写すのが難しい

・読んでいる文字や列をすぐ見失う

(どこを読んでいたかわからなくなる)

・物事を覚えるのが苦手

・集中力が持続しない、気が散りやすい

・キャッチボールが難しい

・正中線をまたぐのが難しい

(例えば、右利きの場合、ノートの左側に書くのが困難)

・視覚トラッキングの発達を妨げる

(トラッキングとは 視点の場所(どこを見ているのか)を認識する能力で、読んだり・書いたりするときに必要な目の動きになります)

・バランス感覚が阻害される

・左と右の区別がつきにくい

・体の左右を別々に動かすことが難しい

・利き手・目・耳が確立しない

(学習に大きな問題がでます)

・距離の認識が難しい

・3Dで物事を把握しにくい

・スポーツ全般が苦手

・身体の片側だけ強化されている

・大人の場合、慢性の肩こりや首の問題を持つ

・不安症

・ADHDの傾向

 

など 子宮内・出産時にも

 

深く関わる原始反射のため


多くの行動や症状が あげられますが


あくまでも非対称性緊張性頸反射が 関与している


゛疑い ゛がある行動や症状なので


絶対では ありません。

 

 

そして 非対称性緊張性頸反射(ATNR)の

 

残存・再出現を確認するテスト方法です

 

~確認テスト方法その1~


①四つん這いになり床を見るように

 顔を下に向けます。

 

②顔を右に向けます。

 その際に左肘が曲がってしまうと

 原始反射が残留しています。

 

③顔を左に向けます。

 その際に右肘が曲がってしまうと

 原始反射が残留しています。

(図を参照) 

 

~確認テスト方法その2~

 

立って行います。

両かかととつま先をくっつけて目を閉じ 

両手人指し指を出し(方向を指差すような形)

両腕を前方へ平行に伸ばした状態で 

(前へならえのように伸ばす)

顔を左と右に向けます。

その時に身体や手の人差し指が大きく揺れたり

すると原始反射が残留しています。

統合しているとほぼ揺れません。

(図を参照) 

 

◎統合のトレーニング方法は

 

1)顔を向けた状態でうつ伏せになり

   腕と脚を軽く閉じ氣をつけのような

   姿勢をとります

2)右の腕と脚を図のように曲げます

3)顔を左に向けます

4)右の腕と脚を図のように伸し

     氣をつけのような姿勢に戻します

5)ひと呼吸おきます

6)左の腕と脚を図のように曲げます

7)顔を右に向けます

8)左の腕と脚を図のように伸し

     氣をつけのような姿勢に戻します

 

*1~ 8 を1セットとし3セット位

 または 数セットを疲れ過ぎない

 程度で 行って下さい

(図を参照)

 

 

また 赤ちゃんには

 

赤ちゃんの発達を促す

 

タミータイム(うつぶせ遊び)も有効です

 

タミーとは英語で「お腹」という意味で

 

赤ちゃんが起きているときに

 

大人が見守っているなかで

 

うつぶせにして過ごさせることをいい

 

日本では、「うつぶせ遊び」

 

「うつぶせ練習」「腹ばい練習」

 

などといわれており

 

発達の遅れやリスクを早期発見・予防・発達の促進

 

・運動能力の発達・筋肉の発達・姿勢の発達

 

・呼吸器の発達・頭蓋変形の予防などの

 

効果があるとされております。

 

うつぶせで過ごすことが少なかった赤ちゃんは

 

ハイハイを開始する時期が遅れる

 

ともいわれております

 

タミータイムの詳しい方法は 

こちらで紹介されております↓

タミータイムツール 日本語版

 

タミータイムの注意点として

 

・やわらかい場所ではしない

・うつぶせにしたまま1人にしない

・そのまま眠らせない

 

などが ありますので

 

氣をつけて行って下さい。

 

小さなお子さまは

 

前回と同様に

 

・目と耳の周り

 

・後頭部の髪の生え際

 

・手足の指先

 

などを優しくマッサージ

 

してあげてください

 

あと 背中や胸・お腹周りを

 

さすってあげるのも有効です。

 

 

非対称性緊張性頸反射(ATNR)は

 

前回と同様に学習・身体能力にも

 

深く関わってくる

 

とても大切な原始反射の

 

一つになりますので

 

もし非対称性緊張性頸反射(ATNR)が

 

残存・再出現している方は

 

統合トレーニングを

 

行ってみてください。

 

あと 眼と手をつなげる

 

トレーニングとして

 

今回は

 

目で手の親指の爪を追いかける

 

運動が ありますので

 

図を参照して行ってみて下さい 

 

身体の歪みもとれやすく

 

なりますので

 

お試しください

 

次回は

 

脊髄ガラント反射の

 

説明とテスト・緩和方法などを

 

投稿していきたいと思っております

 

当院では これらの症状を

 

眼球運動・聴覚・腱反射・頭蓋骨調整などを

 

利用し脳へのアプローチを行っておりますので

 

宜しければ ご利用下さい^^

 

【お読み頂きまして ありがとうございました】

 

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 当院では 身体に軽く触れ 微刺激圧を入れることで

 ” 頭蓋骨 ” を含む全ての関節をゆっくりと自然な位置に整えるため身体に余分な負荷を与えません。 また ” 筋膜 ” や” 内臓 ”の働きを正常化へ導くことで 身体の感覚・循環なども善くなっていきます。

《 当院の施術・身体に軽く優しく触れることの効果 》

無害で優しい刺激を皮膚に与えると脳からオキシトシン(ストレスを軽減、幸福感などを感じるホルモン)が放出されます。それによって様々な神経伝達物質が関与し相互的にストレス反応の軽減・鎮痛作用などを起こすことが 解剖生理学的に解っております。この様な反応などを利用し頭蓋骨を含む全ての関節をゆっくりと自然な位置に戻していきますので 身体に余分な負荷を与えません。また頭蓋骨を整えることで脳や身体の機能などを正常化へと導き免疫力・自然治癒力・内臓などの向上にも繋がります。痛み・不快症状・慢性疾患などの症状の緩和・解消を促す施術をしております。

『身体に無理のないやさしい整体です』

☆期待出来る効果例として

◎頭の痛・頭重感 

◎眼精疲労・ふらつき・耳の違和感 

◎顎周りの違和感・痛み 

◎自律神経の乱れによる不調・寝付きが悪いなど 

◎顔面の違和感・痛み 

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などの期待出来る効果が図れます。   これら以外の症状にも幅広く対応しております。

一日でも早く体調不良が無くなり笑顔で楽しく生活していただけるように施術、サポートさせて頂きます!

身体の症状で お悩み お困りの方が おられましたら『お気軽にご連絡下さい』

 

* お子様で 触れられるのが 苦手な場合には

身体に触れない施術も行っておりますので 

お気軽にお申し出ください

( 発達しょうがいと いわれている

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創の手整体院は 完全予約制になっておりますので お手数ですが 

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(施術中は お電話に出ることが出来ませんので 留守番電話に

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