整備記録:HIDフォグランプを交換する | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
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こんばんは。たぬきです。

たぬきの車のフォグランプは20歳過ぎの頃からずっとMarchalを使ってきました。

もう30年以上、とっかえひっかえしつつマーシャルにこだわって使ってきました。昔はH3の100W(100W相当なんていうマヤカシじゃなくて本当に100Wの球)を入れて、その為にオルタネーターを大きくしたものです。

最初に乗ったSJ30ジムニーの時はヘッドライトもマーシャルを使ってました。

今となっては何もかもが懐かしい。


で、前置きが長くなりました。

現在はマーシャルの882スポットカットに  中華HIDの組合せです。これが車検後に左側だけ点かなくなりました。

まぁ、寿命でしょう。

と言う訳で交換します。


ポチったのが届きました。

中華あるあるで箱がパンパン。

グチャグチャと詰め込まれてます。

ちゃんと指定通りH3の3000Kのバーナーですね。

イグナイタとバラストはこんな感じ。

従来の35Wから55Wに明るくしてみました。中華の35Wと55Wですが、実は中身同じでステッカーだけ違うとか都市伝説的が色々と有ります。これはどうなんでしょうねぇ(笑)

防水が甘いのでは?と不安になります。
そこでバラしてみましょう。
トルクスT10で固定されてます。

開けました。一部ポッティングされてますが防水には不十分です。ケーブルの貫通部も防水処理はされてません。
思った通りですね。

シリコーンを塗って防水処理します。

中にもたっぷり塗っておきます。

四周の枠は念入りにシリコーンを塗りつけておいて水が侵入しないようにします。
まぁ、これだけやっても気休めにしかなりませんが。水なんてどこからでも侵入してくるものです。


はみ出たシリコーンは指で押し込むように均します。敢えて拭き取ったりせず均したなりとします。

イグナイターはバラストよりは厚くポッティングされてますがケースは非防水ですね。これは直しようがないので、このままにしておきます。こっちの方が高圧なので防水したいところなんですが。

バーナーは薄型のマーシャルに合わせて改造します。口金の右半分を切り取って短い口金とします。そして、リード線を短くした口金から90°で折り曲げておきます。
口金を切り取った分、絶縁が甘くなります。そこで切り取った部分はシリコーンでモールドして防水と絶縁を保つようにします。

点灯しました。明るさは以前よりも増した気がします。色温度は点灯直後は違って見えますね。10秒経つと気にならない程に揃ってきました。
左側はチラツキます。明るさはそのままで数秒に1回、照射範囲が変化します。
どうやら、バーナーの中で放電する位置が変化してるぽい。配線は専用リレーをかましてるので電圧低下ではなさそう。ハズレバーナーだったのか?配線にノイズが乗っているのか?
原因は今の所不明です。
それから一旦OFFにすると、10秒位待たないと再点灯出来ません。最近のHIDは5秒以内で再点灯出来るのに残念な事です。20年前のHIDみたいです。ひょっとすると55W故の問題なのかもしれませんが。

あとは使ってみながら追々考えていこうと思います。

今回のがダメならいっそH3は止めるかも。既に反射板が腐食し始めてます。中古のマーシャルを探しても同様の症状が多いです。既に製造後数十年経っているのですから寿命でしょう。

なので、今後は錆びた反射板を金かけて再生するか、小糸のH4ハロゲンの反射板等を流用してH4仕様として仕立て直すかになりそうです。H4用は厚くなる分、マーシャル純正ライトケースは使えなくなります。マーシャル純正の厚いタイプのケースを探すか、何か流用できるものを探す事になりますね。

古いものを維持するのも苦労しますねぇ。

手っ取り早くリプロダクト品を使えば良いのですが、当時を知るおじさんはやっぱり思い出深い当時物を使いたいのですよ(笑)


と言った所で、今日はここまでです。

以上、たぬきでした。ではでは。