製作:工具箱の引出し9 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
包丁や大工道具を研いだり直したり。
他も色々作ったり直したり。
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こんばんは。たぬきです。

引出しの続きを。


引出しを削って開け閉ての調整をします。
斜めになっていた方の引出はカキ板(側板)を3mm程削る事になりました。残念。

このまま引出しを閉めてしまうと開けられなくなるので仮の取手を付けます。
前板の高さを微調整します。

仮の取手を上段に付け替えて、こちらも調整します。

取手を作ります。
コントラストを付けるために肌の白い材を使いましょう。今回は(恐らく)米栂を選びました。

写真左側。丸鋸で切り出したらトリマーで指の引っ掛けを掘ります。
写真右側。トリマーで掘ったら彫刻刀で丸く均します。ペーパーで仕上げて完成。

ルーターがあれば1分で仕上がりますが、無いので気長に進めます。

取っ手をつけました。あとは仕上げです。全体を鉋掛けして目地を取ったらペーパー掛けします。板を矧いだ所は目違いが出ます。全部取るのが普通ですが、多少の目違いはペーパーでざっと均してよしとしました。工具箱なので見た目よりは強度を優先したいのです。厚みが有るに越したことはないですから。
これで生地が出来ました。

オイルフィニッシュ1回目。
いつもの調合で桐油を塗布します。
松の木目が映えますね。

吸い込ませてからウエスで拭います。

引出しを開けるとこんな感じ。
完成が見えてきました。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。