整備記録:ライフの集中ドアロック | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
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こんばんは。たぬきです。

昨日は日野デュトロ。今日は従業員さんのホンダライフJB5修理です。


1キーリモコンで解錠不可、施錠は可との事。
確認すると再現しました。しかも、解錠動作をしても、アクチュエータは施錠側に動作してます。それと、運転席のロックのノブを手動で施錠解錠すれば他のドアと連動するはずなのにしませんね。もしかすると、コントローラは施錠状態を検出出来ず、常に解錠してると誤認識してるのかもしれません。
マニュアルがないのでまずはアクチュエータをバラして施錠解錠を拾う接点を確認しましょう。まずはドアをバラします。


これがアクチュエータユニット。
サービスマニュアルがらないのでどの端子が何の線なのか分かりません。 バラして確認しますかね😭

ドアの中はこんな感じ。
中にウインドウのガイドが通ってます。
これを外さないと取れないみたい。

ガイドの端を外してパズルしたら取れました。 
軽四なのに窓の隙間からの解錠を防ぐカバーが付いてます。ホンダ金掛けてるやん。
左側の黒い塊がアクチュエータユニット。

反対側。
左の白いカバー内のレバーで、キーシリンダーと嵌合してる。

先のレバーの軸とアクチュエータの軸が同軸上に配置されている。

アクチュエータユニットを外しました。

反対側。

開けました。矢視部に鍵の位置を拾う接点が見えます。
3Pのコネクターが接点側なのね。で、2Pはモータね。分かったぞ。

接点が汚れてますね。

キレイに磨きます。

反対側のギア。駆動時以外は、ギアがセンターに位置する様にバネで保持してます。

ギアも工夫されてる。
ピニオンギヤはウォームに見えますが、多条ねじになっているのでピッチはかなり粗いです。キーを駆動するのは出力軸の扇形ギア。これに嵌合するギアは組立時に位置を保証するためにノッチを設けて噛み合わせになってます。

で、これが先のノッチ付のギア。ギアに切り欠きを設けてる。なるほど。

組立は間違えられない様に工夫されてます。品質は工程で作り込め!が実践されてます。

これを元に戻してドアに取り付けます。 ドアを施錠解錠すると、3Pコネクタで導通が確認出来ました。ここのセンサは正常です。で、リモコンキーで操作すると解錠しません。何も変わってませんね。後考えられるのは断線かな。でも断線にしては手動で集中ドアロックが施錠解錠どちらも動作しないのもおかしい。もっともセンサのCOMが断線した等、信号が全く無い時はフェイルセーフで施錠側に動く様になってるだけかもしれないけど。
とにも、こうなると可能性はJB5持病ののインテグレーテッドコントロールユニット故障ぽいね。断線確認後に交換するしかなさそう。
交換かぁ。金要るし現状でヨシにしますかね(笑)
それと、20年落ちだけあって樹脂の劣化がかなり来てます。ドア組む時に車内からドアを開くレバーのワイヤーのアウターチューブのプラ製端末が割れました。仕方ないので、インシュロックでレバーのアウターチューブ受けに引き込んでおきました。ワイヤー操作の力自体はレバーのチューブ受けで受けますが、ワイヤーが受けから外れないようにインシュロックで押さえてるわけです。使う分には問題なさそうです。古くなってくるとイロイロありますね。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。