鉋:則安寸六の台を打つ6 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
包丁や大工道具を研いだり直したり。
他も色々作ったり直したり。
元々は生産設備の開発屋。
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こんばんは。たぬきです。

台打ちの続きを。


押溝を挽き込めたので、台を固定します。


1分の鑿で溝を浚います。

表馴染みを取っていきます。
押溝から浮かないように上端付近をしっかり浚うように注意します。
同じく、押溝が浅くて身幅がつかえないように溝を適宜浚うようにも注意します。
馴染みを取るにはダーマトグラフを使います。えんぴつよりもはっきり見えるし、油だと後でエポキシで補修した時に接着が効かず剥がれそうだからです。

少しずつ進めます。
全体的に当たっていて良い感じです。

刃先が鏡に当たりました。

刃口を切りましょう。
鏡に当たってから刃口を切ったほうが隙間を正確に調整出来る様な気がします。

45°の治具を使います。

欲張らず、これも少しずつ進めます。
鉋身を入れて、残りどれ位削るか考えながら削ります。

鉋身が下端まで残り1mmを切ったら鉄工ヤスリで仕上げます。下端まで鉋身で削り取ってしまうと、下端がめくれて割れてしまいます。

刃が抜けました。
0.5mm程片刃になりました。
仕込み前から片刃にも真っ直ぐにも見えたので成行きで仕込みました。結局片刃と言う結論に至りました😭
明日以降、真っ直ぐになるように研ぎ直しですね。馴染みもまだ固いので、ついでに微調整もしたいところ。

片刃ながら鉋身が入りました。

逆勾配ですね。

馴染みの当たりはこんな感じ。
刃先の真ん中が当たりが少な過ぎるので失敗ですね。残念。エポキシで補修かな。
このままでも充分使えるけどね。
こうなった原因は荒堀で掘り過ぎた為。ホンの0.2〜0.3mm位の話なんだけどねぇ。残念!そして反省!

刃口は目論見通り。約0.1mm。
身を研ぎ直したら、鏡の仕上げですね。予定よりコッパ返しが長くなったので、短く修正します。すると逆勾配が100°じゃなくて105°位まで倒れ込むかもしれません。

と言った所で今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。