スーパージェッターストーリー

ゼンマイ流星号の箱絵。フロントのボタンを押すと左右からスプリングでミサイルが発射。下はアオシマの1/12のキャスト製ジェッター。

時間を逆行するSF小説が登場しだしてから、今日まで、秀逸な作品が数々生まれました。
 古典的な作品として有名なのは、H・Gウエルズの『タイムマシン』で、椅子にすわるだけの時間移動の小説でした。今回作った流星号は、時間と空間を自由に移動することのできる超未来カーで、昭和40年にTBS系列で放映された少し大人っぽいアニメ『スーパージェッター』の愛車であります。スーパージェッターは30世紀からやってきたタイムパトロール隊員で、時間を超えて逃げた悪人ジャガーを追跡中、マシンの故障で20世紀に逆行し、戻れなくなってしまった少年の話であります。
 

ジェッターが過去と現在のはざまで事件と係わり、時代と闘う姿は痛快で新しく、ロボットものアニメの終焉とともに、新たに台頭してきた本格SFアニメであります。原作、脚本は豊田有恒、加納一郎、筒井康隆という豪華な顔ぶれで、原画は『冒険ガボテン島』の久松文雄であります。

 流星号はマッハ15のスピードで、水中、空中、地中と駆け回る万能未来カーで、ジェッターの音声で、素早く反応し自動操縦に切り替わる装備にもなっています。他にジェッターはタイムストッパー、反重力ベルト、パラライザーという秘密兵器で身を固め事件を次々解決していく。アニメ作品としては、ちょうどカラーTVが何とか世に出だした時代でモノクロ全55本のうち、後半再放送分26本がカラーで再製作された何ともミステリアスな作品でした。

2004年発売。科学技術&アニメーションシリーズ。スーパージェッター80円切手シート。

テレビでは1コーラスだがソノシートではフルコーラスで唄えた。

1978年に発行された別冊テレビランドの増刊。作品リスト、絵コンテ、キャラクター設定などメイキング他ジェッターに関する記事が満載だった。→