バンダイ 復刻版 鉄人28号
本来単2電池2本で歩行するバンダイ社製の鉄人28号ですが、今井科学の別売リモ コンで単3電池2本で動くように改造してあります。

 

<ストーリー>
先日、家に「鉄人」の単行本があったので、久しぶりに読み返してみました。漫画本で見る「鉄人」はその昔、TVで見た 「鉄人」とは少し違い、単調なロボットレスリングに終わっていないのが良いです。 今、冷静にこの漫画本「鉄人」を見ると、やはり主人公は少年探偵金田正太郎君なのでしょう。実に興味深い人物で す。物語の方向性は、ミステリー&スリ リングな展開で少年探偵と様々な形で登場する奇人、怪人とそのロボットのオンパレードに話は終始します。・・・とここ まで書くと鋭い読者は気がつくでありましょうが一そう鉄人は、あのDCコミックスの「バットマン」とその怪人達にそっくりな のです。相似点はまず(1)両親がいない。(2)大きな屋敷に住んでいる。(3)常に警察のトップとパートナーシップ を結んでいる。(4)通常、人の持っていないマシンを持っている。(5)登場する怪人達も悪役プラス大発明家のキャラ クターを持ち合わせる。・・・ただ一点違うところは、バットマンこと、ブルースウエイン氏は艱難辛苦の末、事件が解 決した後、彼は一瞬「これで良かったのだろうか?」と逡巡します。しかし、当の正太郎君は、最後に必ず「署長さん、事 件が解決して良かったですね。」と二人で大笑いして話が終わる。この辺がドライというか?日本人感覚というか?と にかく私は好きです。また事件の解決に全力をつくすが終わってしまえば、「はい、それまでよ!」という、この割り切 りのすがすがしさが、「鉄人」の世界でもあります。 さて、この金田正太郎君のミステリアスな一面をもう少し紹介しますと、彼の豪華な邸宅の1階には広々とした応接フ ロアーがあり、不法なる侵入者には手厚くもてなすための高圧電流の特注電気カーペットが敷いてあります。また、ソ ファーを横にずらすと地下室へつながる扉があり、そこには驚くなかれバットケーブ(地下室)と同じく、大画面のTV モニターまであります。ここで侵入者のチェックや、その時の会話を同時録音し、侵入者の割り出しや犯人像の推理などを しています。 こうした隠れ家と、四季を通じてチェックのブレザーと半ズボンのいでたちで事件に立ち向かう少年探偵金田正太 郎は、間違いなく明智小五郎やシャーロックホームズをも彷彿とさせる人物で、当時の少年達がもっともなりたがっ ていた職業だったのであります。(だって、学校も行かないで探偵業ができるのだから。)しかもロボットというオマケがつ けば、これはもう~たまらない!少年の夢のような世界の話なのであります。

バンダイ初版キットの組立図