( 追加の一句 )

      秋の月

      見上げて思う

      在りし日を


私は若かりし時、東京の縫製工場で働いていました。ある日、有名なデザイナー様が、沢山の人を連れて、工場見学にお出でに成りました。その日、私は上半身、肌着一枚で、汗だくに成りながら、バキューム付アイロン台で・・プシュ.シユッシユー・ゴッゴゴッゴーと、アイロンを、かけていると、一人の女性が、私に近づき・・貴方のお名前は・・と、尋ねられました・私は、名前を告げて、私の父母とオジサマが、<天に有って、人を見守る様な、優しい人に成様に>願いを込めて、名前を付けてくれたそうです・と、伝えると・・ニッコリ微笑んで・・・あっらー、良いお名前ねー・・と、言っていました。それから、数十年の時が流れ、近年に成り、その、デザイナー様のお孫さんの・・・読み方は違いますが、漢字が同じ名前で、当時の出来事を、懐かしく思い出し、日々、気に掛けて過ごしていましたが、最近、そのデザイナー様は、亡くなられた事を、テレビ、ニュースで知り、悲しく思い、夜など、中々寝付けない日々が続き、夕べも、中々寝付けないので、テレビを見ていたら、中秋の名月だと言って、東京の月の映像が映っていたので、外に出て月を見上げると、跡切れ跡切れの雲が、物凄い速さで、東京方面に流れて行く、一瞬の雲の切れ間から、写真を撮りました、肉眼で見た時は、大きな傘の中に、私の兄弟の月が、淋しげに見えていましたが、撮れた写真を確認すると、私の目には、カットしたダイヤモンドに見えましたので、ロマンチックに、ダイヤモンドムーンと命名してみました。私の視点、如何でしょうか !! 。