医師が自殺か 宝塚三田病院・不適正処方の主治医 | ADHD 発達障害 うつ病 躁うつ病 パニック障害 統合失調 不登校 引きこもり 精神医療ニュース (精神科 心療内科の治療について)

医師が自殺か 宝塚三田病院・不適正処方の主治医

医師が自殺か 宝塚三田病院・不適正処方の主治医

 宝塚市中筋五のショッピングセンター駐車場に止まっていた乗用車内で十日夜、死亡していた男性は、その後の宝塚署の調べで十一日、宝塚三田病院(三田市西山)の医師(61)=京都市=と分かった。調べでは、男性は後部座席であおむけに倒れ、脚に刺し傷があり大量に出血。後部座席の下に包丁と車のキーが落ちていたほか、車内から男性が書いたとみられるメモが見つかった。争った形跡がないことなどから、同署は自殺を図ったとみて調べている。

 宝塚三田病院は十一月、うつ病の女性患者に対し直接診察せずに薬を処方したとして、医療法に基づく兵庫県の立ち入り検査を受けた。男性は女性患者の主治医で、山西行徳院長とともに県の事情聴取を受けていた。男性は週四日勤務し、外来は持たず、入院患者を診察。十日は休みを取っていたという。
 山西院長によると男性は今月上旬、「ご迷惑をおかけした」と辞意を伝えに来たという。同院長は「そのとき、また話をしようと慰留したのが最後だった。物静かな性格で入院患者に慕われていた。ショックを受けている」と話している。
(12/11 14:37)
[神戸新聞NEWS]


抗うつ剤、直接診察せず薬処方 宝塚三田病院

 三田市西山の宝塚三田病院が、うつ病患者に直接診察をせず薬を処方したほか、病床でない部屋に収容したとして、兵庫県は三日までに同病院に医療法に基づく立ち入り検査を行った。
 患者は県内の六十代女性。家族によると、女性は同病院でうつ病の治療を受けていたが、二〇〇〇年ごろから直接診察を受けていないのに、同病院から自宅に抗うつ薬などが宅配便で届くようになった。家族が送付を止めるよう同病院に再三求めたが、一、二カ月おきに約二年間続いた。また受診経験がない女性の夫あてにも薬剤が送られてきたという。


 その間、女性は精神状態が悪化し、送られてきた薬を多量に飲んで自殺を図った。未遂に終わり同病院に搬送されたが、病床ではない認知症患者用の在宅訓練室に約二週間入っていた。カルテには「通院精神療法」と記されていた。
 県は直接診察をしないで投薬するのは医師法違反のおそれがあるとみて、指導の中で最も重い「指摘」とし、文書で改善計画の提出を求めた。
 同病院はすでに県に対し改善計画を提出した。山西行徳院長は「薬は患者本人から依頼があり、電話で症状を聞いた上で送ったり、代理の人に渡していた。入院は必要なかったが家族が心配したので、部屋を提供した」と説明。「患者に迷惑をかけた。結果を真摯(しんし)に受け止め、今後同じようなことがないよう徹底したい」と話している。
 同病院は医療法人「山西会」が運営し、精神科と神経科を備え、六百八十一床。
神戸新聞(12/4 09:13)