久しぶりにブログ書きます。
昨日は、久しぶりの東京出張(日帰り)でした。
モトックスというワインの大手輸入商社の春の試飲会に参加してきました。出品されているワインは200種類以上あったのではないでしょうか?フランスやスペイン、イタリアなどのワインを飲まない人でも知っている産地から、チリや南アフリカ、オーストラリアなど比較的新しい産地まで幅広く、本当に全世界のワインが集まっている試飲会です。
流石に全てのワインを試飲することは体力的にも厳しいので、気になった産地のワインや目を引くラベルや瓶のワインなどを中心に試飲してきました。果実味がたっぷりで陽気な印象のワインやタンニンが豊富で渋みのしっかりと感じるもの、レモンのようなシャープな酸が綺麗な白ワインやトロピカルフルーツのような香りのワインなど本当に個性豊かな美味しいワインが沢山ありました。
この味わいの多様性こそが、お酒の楽しみなんだよなぁと改めて感じました。
ワインでもブームというか流行りみたいなものはあります。樽でしっかりと熟成させたドッシリとした味わいの赤ワインが流行ったときもありますし、少し前からは自然派ワインといわれる農薬など科学的な物を使わずに自然の力を生かした透明感のあるワインが注目されてきていたり、日本ワインも年々生産者が増えてきて酒屋の中では注目されてきています。
しかし、そのような流行はあってもそれぞれの生産者さんが流行の味だけではない、自分達の考える自分のワインを作っています。だからこそ味わいの多様性が保たれているんだと思います。
単純に飲む側の立場としても、流行の味は流行の味で美味しいでしょうが、それだけではつまらないと思います。甘い味が好きなひと、スッキリとした味わいが好きな人、ドッシリとした味わいが好きな人、軽やかな味わいが好きな人、人の好みはとても多様です。また、マリアージュという言葉があるように、食べ物との組み合わせによっても「美味しいワイン」の定義は変わってきます。
そんな状況の中、ワインに限らず全てのお客さんの要望を満たす品揃えの酒屋というのは現実的に不可能だと思います。であれば、せめて自分が美味しいと感じたもの、お客さんにオススメしたいと感じたものを品揃えして、そのお酒の良さを伝えることで喜んで貰えるように勤めていかなければいけないのだと感じます。
うちのお店も、自分が好きなお酒を仕入れていたら、熟成酒やお燗酒、自然派ワインなど他の酒屋さんとは変わった品揃えになっています。もっと売れ筋のお酒を中心に品揃えしたらいいのかなと思うこともありますが、それでは他の酒屋さんと変わらないどこにでもあるお店になってしまうし、何よりも自分自身がつまらないと思ってしまいます。
変わっていて良い。
お酒のような嗜好品は、色々あるからこそ良いんだと思います。
もっともっと自分が好きになったお酒の良いところをお客さんに伝えて、一緒になって楽しんでいけるようにしていくことが大事だと感じている今日この頃です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お酒を通して、皆さんに楽しい縁がたくさん結ばれますように!!
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