自転車に興味のある人へおすすめの本 | 燗酒好きのカピバラさんの日常

燗酒好きのカピバラさんの日常

福島県二本松と本宮の葬儀屋さんの隣でで酒屋をやっています。お酒の事、日常の気づき、趣味の読書の事など書いています。blogを見てお酒に興味を持って貰えたら嬉しいです。

こんばんは、福島県二本松市と本宮市の葬儀屋さんの隣の酒屋
勢州屋の太田きょうじゅです。

新しいブログジャンルを増やしました。
「おすすめの本」

私は、小さい頃から本やマンガを読むのが好きで、今でも休みの日には本屋さんに行って本のカバーや裏書を見て、興味があった本を買って来ています。
あまり読むのは早いほうではないので、徐々に読んでいない本が部屋に詰まれていってる現状なのですが、そんな中で私が読み終わって面白かったなっていう本やマンガを時々紹介していこうかなと思います。

第1回目は、少し前に読んだ本で「サクリファイス」と「エデン」です。
こちらの本は、近藤史恵さんという方が書かれているロードレースを舞台にした小説です。

はじめに、私はロードレースはあまり詳しくはありません。

大学時代に深夜にやっていた「ツールドフランス」を初めて見て、少しだけ興味を持った自転車ですが、もちろん競技としてやったこともないですし、まあ時々街中を走ったりする程度で、それもついつい車に乗ってしまうので、1年に数えるほどしか乗らない程度です。
そんな私ですが、一度多少なりとも興味を持った自転車がテーマの小説と言うことで興味をひかれ購入しました。

はじめに買ったのが「サクリファイス」の方でした。
あまり詳しくはないのですが、私の認識でざっくりというと、ロードレースには、エースとアシストという役割があって、エースは基本一人、その他はアシストという感じです。
ロードレースが好きな方には怒られるかもしれませんが、日本代表に例えるなら本田にシュートを決めさせるために、残りの10人は徹底的にサポートをするというイメージでしょうか?

アシストの選手は、自転車は先頭を走ると体力が奪われるため風除けとなって前を走ったり、他のチームの選手が飛び出したら追いついていってペースを落とさせたり、エースのタイヤがパンクした時に自分のタイヤを提供するなんてこともありえるそうで、結果その日のアシストの順位が低くなってしまっても、エースを勝たせるために徹底的にサポートするんです。

そして、大学時代に「ツールドフランス」をテレビで見て驚いたのが、ロードレースの世界では敵チームと協力することが当たり前にあるということ。
共通のライバルを倒すために協力してレースを進めていくなんてことが当たり前に行われるそうです。

で、そんな献身的なアシストのサポートの上にエースの活躍があるんですが、読み進めていくと「サクリファイス(犠牲)」という言葉の意味が結末に分かってくるんですね。

読み終わってから知ったのですが、この小説2008年の「このミステリーがすごい!」の第7位にランクインした小説らしいです。
失礼なんですが、この本を買ったときには、近藤史恵さんのことも、この本のことも全く知りませんでした。

でも、受賞したからと言うわけではないのですが、それほどロードレースに詳しくない私が読んでもとっても面白く、ハラハラドキドキなシーンもあり、とても満足して読み終わりました。


面白かった作家さんの小説を立て続けに買うクセがあるんですが、「サクリファイス」を読み終わったあと、すぐにネットで検索して他に小説を出していないか探しました。
それで読んだのが「エデン」です。

「サクリファイス」の続きの小説で、ヨーロッパが舞台です。主人公はヨーロッパのチームに所属していて、そのチーム内やライバルチームのメンバーなどとの人間模様がとても面白かったです。
前作の「サクリファイス」同様、タイトルが結末にとてもリンクしていて、ロードレースの世界を少し垣間見れたような気分になりました。

ミステリーなのと、読んでからしばらく時間が空いてしまったため、内容についてはざっくりとしか書いていませんが、とても面白かった小説です。もしご興味があれば読んでみてください。

現在、家には「キアズマ」という近藤史恵さんの別の小説が出番を待っています。その本も読んだらお伝えできればと思います。



お酒を通して、皆さんに楽しい縁がたくさん結ばれますように!!


ツイッター

インスタグラム

お店のフェイスブックページ

お暇なら見てくださいね。