コロナ禍の影響で退役した機体たち(その4) | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

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今年もこれから暑い時期になる・・・

しばらく続いた梅雨の中休みも今日で一段落となり、来週からはしばらくぐずつく日が続きそうです。今年は東海から西は記録的に早い梅雨入りだったのに対し、関東より北では今日の時点でまだ梅雨入りしておらず(ただしこれで平年よりも若干遅い程度)東西でかなり梅雨の期間に差が出そうな感じです。

 

さて、今日は午前中はかかりつけの医者の診察と、夕方にケーブルテレビの機器交換作業があったのですが、その合間に久々に阪急電車の撮影をしてきました。その撮影分は後日掲載とし、本日は久々にコロナの影響による退役機シリーズの続きをアップいたします。

 

日本航空 B777-200ER(JA706J)

2020.6.28 伊丹空港

 

JALの国際線用772は国内線に転用された機材以外は退役が進められていますが、その3機目となったのがこの「JA706J」でした。この機材は2003年12月に登録され、中距離国際線用として運用されました。2016年に機内改修を受け「JAL SKY SUITEⅢ」仕様となり、さらに2019年12月にはワンワールド塗装が施されましたが、その直後に新型コロナウイルスの世界的流行に見舞われてしまい、加えてA350の導入も進められたことから、2021年1月に退役となりました(正式な航空機登録の抹消は同年5月でした)。結果的にワンワ塗装となってからはあまり活躍できないまま、約1年で退役ということになりました。

 

AIR DO B767-300ER(JA01HD)

2015.10.11 新千歳空港

 

AIR DOでの自導入2号機だった「JA01HD」は、2000年7月に登録され、約20年半にわたり同社の主要路線で運航されました。元々は1998年にシティバードという会社に導入された機体(レジ「OO‐CTQ」)で、コンドルへの貸し出しを含め約2年間運航後AIR DOに移籍したものです。また、運航期間中に2度特別塗装機になった経験があります。新型コロナの影響に加え、機材体制スリム化の方針により初期導入機の引退が決定したことにより、2021年2月27日の新千歳発羽田行きをもって運航を終了し、同年3月に退役となりました。

 

全日空(エアージャパン) B767-300ER(JA604A)

1枚目 2014.3.8 伊丹空港

2・3枚目 2017.5.2 羽田空港

 

近・中距離国際線から国内線への転用初号機だったANAの767、「JA604A」は、2002年6月に導入されました。約10年間国際線用として運航後、2013年9月に国内線仕様に改修の上転用されました。2015年11月にはANAの「STAR WARSプロジェクト」に伴い特別塗装機「STAR WARS ANA JET」となり、2019年3月までの約3年4か月間運航されました。その後は一般塗装に戻って引き続き使用されていましたが、コロナ禍の影響にそる早期退役の対象となり、2021年3月に退役しました。

 

日本航空 B777-200ER(JA711J)

2015.1.17 中部国際空港

 

JALの国際線用772としては最終導入機となった「JA711J」は、2005年8月に導入された機体で、他の機体と同様に中距離国際線を主体に運航されました。2017年には「JAL SKY SUITE Ⅲ」への改修も受けましたが、「JA706J」と同様の理由で2021年3月に退役となりました。

 

全日空 B777-300ER(JA731A)

2017.8.8 成田国際空港

 

2020年度に発表されたコロナ禍の影響によるANAの早期退役計画ですが、2021年度に入っても継続して退役の実施が進められ、77Wの初号機だったスタアラ塗装の「JA731A」もその対象となりました。この機体は2004年10月に導入され、当初からスタアラ塗装を纏ってデビューしました。主に羽田・成田発着の長距離国際線で運航されましたが、2021年4月に約16年半の活躍を終えて退役しました。なお、この「JA731A」の退役により、ANAが現在所有するスタアラ塗装機は3機となっています。