コロナ禍の影響で退役した機体たち(その2) | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

今年もこれから暑い時期になる・・・

いよいよ新しい年度がスタートし、私の職場も体制がかなり変わりました。仕事のやり方や進め方にも変化が生じていますが、個人的には前の体制よりも少しやりやすくなった感じはあります。まずは今の体制での仕事のやり方に慣れていった上で、しっかりとこなしていければと考えています。

 

さて、本日はしばらく間隔の開いていたコロナ禍退役機シリーズの記事をアップしていきたいと思います。

 

日本航空 B737-800(JA313J)

2018.1.14 岡山空港

 

今回のコロナによる減便の影響はANA等だけではなくJALにも及んでおり、同社からは経年の浅い738に退役機が発生しました。このJA313Jは2008年6月にJALエクスプレスの機体として登録され、2014年の会社再編によりJAL本体の所属に変更されました。羽田発着の地方路線を主体に運航され、「JAL SKY NEXT」への改修やWi-Fi取り付けも行われていましたが、2020年7月に退役となりました。機齢12年とまだまだ現役で使用できる機体ですが、前述したコロナの影響のほか、リース期間満了など様々な事情が関係しているようです。また、世界的にはこの程度の機齢でも退役しているという実態があるので(ANAでは77Wの退役も行われています)、今回の退役はある意味やむを得ない面もあるのでしょう。

 

日本航空 B777-200ER(JA704J)

2012.10.7 中部国際空港

 

JALでは738のほか、国際線用の772の退役も行われており、この「JA704J」は同社の国際線用772では最初の退役機となりました。この機体は2003年5月に登録され、当初は中長距離国際線で運航されました。2016年には内装改修を受け「JAL SKY SUITEⅢ」となり、引き続き中距離国際線を中心に運航されましたが、より燃費性能の優れたA350を順次導入することになり機体置き換えの対象となったことに加え、今回のコロナの影響で運用が激減し、2020年7月に退役となりました。なお、同社の国際線用772の一部はそのままの仕様で国内線に転用されることになっています。

 

日本航空 B777-200ER(JA705J)

2019.3.2 羽田空港

 

JALの国際線用772では2機目の退役機となったのがこの「JA705J」です。同機は2003年7月に登録され、上の「JA704J」と同様に、中長距離国際線を中心に運航されました。2015年には上空の大気観測を行う「CONTRAIL」塗装が施され、さらに2016年には「JAL SKY SUITEⅢ」への改修も行われましたが、こちらもA350への置き換え進行に加え、コロナの影響による運用減少により、2020年9月に退役となりました。

 

全日空(エアージャパン) B767-300ER(JA8971)

2017.3.11 福岡空港

 

ANAの機体退役は2021年になっても続行され、同年1月からは767の退役も再開し、まずはこの「JA8971」が退役しました。元々年度内の退役は1機のみでしたが、2020年10月の事業構造改革で5機退役に変更され、このほかにも773が2機(当初退役予定なし)、77Wが13機(当初退役予定なし)退役することになりました(772と737-700についてはその1で触れています)。この「JA8971」は1997年3月に登録され、主に国内線で運航されました。国内線用ということで本来なら無印の767で十分なのですが、どうやら発注の段階で無印767の製造が終了していたのか、国際線にも運用可能な-300ERで導入されたようです。なお、同社の767-300ERは全機がエアージャパンの所有となっていますが、この機体も例外ではなく、退役まで同社の所有となっていました。ちなみに、ANAに残った旅客機としては最後のJA8000番台のレジの機体でした。

 

全日空 B777-200(JA705A)

2019.10.27 伊丹空港

 

同年1月には、この「JA705A」がANAの772としては4機目の退役機となりました。この機体は1998年4月に登録され、羽田発着の幹線を中心に国内線で運航されました。内装の改修は実施されず、Wi-Fiの設置も見送られたため、早期に退役することが見込まれていましたが、今回のコロナ禍の影響で前倒しでの退役となりました。

 

全日空 B777-300ER(JA732A)

2016.1.9 成田国際空港

 

ANAでは前述したとおり77Wの退役も進められており、2020年12月に退役第1号となった「JA733A」に続き、2021年1月にはこの「JA732A」も退役となりました。この機体は2005年4月に登録され、主に長距離国際線で運航されました。2012年には日米友好関係強化のための官民パートナーシップ「TOMODACHIイニシアチブ」ロゴが貼られ、その姿のまま退役まで運航されました(上の画像は「Inspiration of JAPAN」ロゴが入る前の姿です)。

 

全日空 B737-700(JA17AN)

2018.5.26 福岡空港

 

ANAの737‐700のうち「JA17AN」の退役も同じく2021年1月でした。この機体は2008年2月に登録され、国内線や近距離国際線を中心に運航されました。羽田だけではなく、成田や関空などでも姿を見ることができたほか、地方路線での運航も見られました。なお、退役は上の「JA732A」と同時に行われています。

 

ジェットスター・ジャパン A320-200(JA12JJ)

2016.8.10 成田国際空港

 

2021年1月には、Jet★のA320では3機目となる「JA12JJ」が退役しています。この機体は2013年5月に登録され、約7年半の間運航されました。現在はオーストラリアで保管されています。なお、その1でも触れていますが、同社の機体についてはコロナ禍に伴う退役とは直ちに言えないところもありますが、機材運用の大幅減という状況を踏まえて、ここで併せて取り上げています。