朝、5時に出発して

カッパドキヤを気球で展望する。


 夜中に目が覚めて、眠れない。


  ちなみに今、

 カッパドキヤのホテル

 午前1:30


   (今回のブログは長編です)




  「かっこちゃんを気球に乗せて

   カッパドキヤを見せたい。」


 3年半前、そう、コロナ禍の前に

來夢さんとカッパドキヤを訪れた。

  

  そのとき

   朝ごはんを食べながら、

  空に昇ってゆく無数の気球を見ながら

  そう心に決めた。



 どんな景色なんやろう


   かっこちゃんに見せたい、と言いながら

 超絶ワクワクしているのは私。


   遠足の前日のように眠れない。


そこに

一通のメールが届いた。



「赤塚先生、こんばんは


いい出会いもあり、明日のお昼までにはカッパドキアに到着できそうです。


とにかく、赤塚先生が送っていただいたホテルにタイミング合わせてお会いしに行かせていただきます」



   なんと!

    彼がやって来る!

      ヤア!ヤア!ヤア!



 眠れないついでに、

 娘と同じ歳の友だちのことを書いてみよう。


   靴磨きトラベラー靴磨きをしながら、世界一周している若い日本男子のことを


  



「そーしょー」と私が呼んでいる

佐原総将のFacebookから


 

⁡(引用ここから)

靴磨き世界一周ヨーロッパ編162日目

"世界を足元から輝かせたい"

なんて言いながら靴磨き世界一周を

しているけど、靴磨きが好きで今の

活動を始めたわけではない。

世界一周がしたいけど、お金〔貯金〕がなかった。

お金がないなら、お金を稼ぎながら旅をしよう

と思い、世界中でできる仕事を考えた時に

「靴磨き」を思いついたのが今から4年前。

最初は小銭稼ぎのために始めた靴磨きも、

やっていくうちにどんどん好きになっていき、

「靴磨き職人として世界を旅して、世界を

足元から輝かそう」

と手段が目的になった。

インドに行った時に、「靴磨き」はインドの

カースト制度で最底辺の仕事で、何も能力がない

人がやる仕事ということを知った。

誰でもできる仕事、それが靴磨き。

でも、靴磨きはとんでもないパワーがあった。

靴磨きは、言語を超える。

靴磨きは、宗教も超える。

靴磨きは、人生を変える力がある。

誰でもできる仕事でも、魂込めてやれば

世界中で喜ばれる仕事だと実感した。

過去何人も世界一周をしてきた旅人は

いるだろうが、過去のどの偉大な旅人よりも、

私は1番低い場所から世界を見ている。

足元から見た世界は、、、素晴らしい世界だった。



 


「赤塚高仁に会いに行くヒッチハイクの旅」

靴磨き世界一周ヨーロッパ編166日目

2日前に、facebookでこんなコメントが来た。

「明日イスタンブールへ

  そして

イズミールに飛ぶよ

 さあ

そーしょー

  どっかで会えるか」

送り主は、日本一周中にも大変お世話になった

作家の赤塚 高仁先生だ。

なんと!!

これは是非ともお会いしたい。

私はイスタンブールからトルコ第3の都市、

「イズミール」にヒッチハイクで目指してる

途中だったので、イズミールで赤塚先生と

お会いできるように移動を試みた。

一昨日の夜にバルケシルに到着し、ここから

イズミールまで車で2時間。

しかし、昨日は1日雨が降っていたので

バルケシルでもう一泊することにした。

赤塚先生はイズミールに何泊されるのだろうと

思い、連絡すると、このトルコの旅の日程表を

送ってくれた。

そこには、イズミールには10月2日の朝に到着し、

その日はイズミールに宿泊せずに、「パムッカレ」

という街に一泊される予定だった。

もし私がこれからイズミールにヒッチハイクで

目指しても、到着した頃には赤塚先生はパムッカレ

に移動しているかもしれない。

なので、私はイズミールを飛ばして、

パムッカレにヒッチハイクで行くことにした。

しかし、私が今いるバルケシルからパムッカレ

まで約300キロ。

真っ直ぐいっても3時間はかかる。

明日には赤塚先生はパムッカレからまた

別の街に移動されるので、今日を逃したら

もう赤塚先生にトルコでお会いするのは難しい。

トルコ時間、13時現在。

赤塚高仁先生に会うべく、パムッカレへの

ヒッチハイクの旅が始まった。

会えるのか、会えないのか、

それはトルコ人ドライバーにかかってる。

みんなが思ってることを、代弁しよう。

#バスで確実にパムッカレに行けよ

だが、もうヒッチハイクボードを掲げてしまったのだ。

赤塚先生、パムッカレで会いましょう!





「こんな時に限って、ヒッチハイク苦戦」

靴磨き世界一周ヨーロッパ編167日目

赤塚先生に会うために、300キロ先の

「パムッカレ」に向けてヒッチハイクを開始した。

赤塚先生から送られてきた日程を見ると、

明日は日中はパムッカレを回られるが、

その日の宿が「コンヤ」となっており、

またさらに遠い場所へ移動される。

なので、今夜中にはパムッカレに到着して

お会いしないと、また遠くに移動されるので

会うことが難しくなる。

お昼過ぎからスタートした

「赤塚高仁に会うべくヒッチハイクの旅」

は夕方頃にパムッカレに到着できることを予想していた。

が、夕方になってもその場をほとんど動けず!!

このヨーロッパの旅でこんなにも動きがなかった

ヒッチハイクは初めてだ。

トルコにはヒッチハイクの魔物が住んでいるのか。

#甲子園みたいに言うな

日が暮れてきたが、それでもパムッカレまでは

まだ3時間はかかる場所にいる。

まさかの今日は一歩も動けずに野宿か。

と最悪の事態を想定していた。

そしたら一台のバイク乗りの男性が話しかけてきた。

「日本人なのか?」

「はい、そうです。」

「ここで何をしてるんだ?」

「ヒッチハイクしてます。」

彼は私のやってることに興味を持ったらしく、

拙い英語でいろいろ質問してきた。

私は内心、本当は立ち話してる時間もヒッチハイク

を継続させて、なんとか暗くなる前にこの街から

出たいと思っていたのだが、彼は止まることなく

質問を続けてきた。

彼の質問に答えていると、彼は奥さんから

電話がかかってきたようで一旦その場を離れた。

あのまま電話がかかってこなければずっと

質問してきそうな勢いだった。

しかし、しばらくすると彼はまた戻ってきた。

まだ何か話しかけてくるのか。

と思ったら、彼はこう言ってきた。

「今日はもう日が暮れるし、良ければ

ウチに一泊泊まらないか?

明日朝早くによりヒッチハイクのしやすい

場所にバイクで乗っけていくよ。」

なんとありがたいオファー!!

どうやら先ほどの奥さんとの電話で、

家族の了承を得てくれたようだ。

私はバックパックを背負い、彼のバイクの後ろ

に乗らせてもらった。

ヒッチハイクを開始して、6時間後にようやく

一台目の移動だ。

彼はバイクで移動しながら、話しかけてきた。

「ウチのアパートに入る時は

決して話さないでくれ。」

話したらダメだと!?

理由を聞くと、

彼は軍人さんで、トルコ軍が用意してくれてる

軍人用の社宅に家族で暮らしているようだった。

その社宅はもちろん部外者を入れるのは禁止だし、

敷地に入る前に家族でも住民カードをセキュリティ

に毎回チェックしてもらわないといけないそうだ。

これバレたらヤバい奴やん!!

俺の顔、トルコ人のように顔の彫りが深く

ないし、すぐに外国人ってバレちゃうよ!?

彼は敷地内に近づくと、私にフルフェイスの

ヘルメットを被せてきて、

「Don't speak[絶対に話すなよ]」

と念を押してきた。

緊張の瞬間がやってきた。

機関銃を持った兵士が彼に入館証を

見せるよう指示してきた。

愛の不時着で主人公のセリが北朝鮮の軍の

敷地内に入る時はこんな気持ちだったのか。

その兵士は一瞬私の方をチラッと見たが、

何も言わずに中に入ることを了承してくれた。

はぁ、これで一安心。

お家に上がると奥さんと子ども2人が出迎えてきた。

そのまま夕食をご一緒させていただくことになった。

トルコの家庭料理、むちゃくちゃ美味しかった!

旦那さんは勤務中に通った時に私がヒッチハイク

しているのを見つけ、珍しいなぁと思っていたけど、

それから数時間後に勤務が終わり、帰宅途中に私

を見つけて、

「アイツまだ一歩も動けてないじゃん!!」

ってなって、思わず話しかけてきたそうだ。

今はフカフカのベッドの上でこの投稿の下書き

を書いている。

優しい旦那さんのおかげで、なんとか

今日は野宿を免れた。

が、しかし、赤塚先生にパムッカレでお会い

するという約束は今日守れなかった。

だが私はまだ諦めない。

明日朝イチでとりあえずパムッカレを

目指してヒッチハイクで移動する。

赤塚高仁先生に会うためのヒッチハイク旅、

明日に持ち越しです。

どうなることやら。




「ゾロ目の6が出た」

靴磨き世界一周ヨーロッパ編168日目

昨夜泊まらせてもらったトルコ人家族の方に

高速道路の入り口付近まで送っていただいた。

午前9時、バルケシルから300キロ離れた

パムッカレに向けて、ヒッチハイクを開始。

そう、現在トルコに来られている赤塚先生

に会うためだ。

朝早くからスタートできたので、うまくいけば

お昼過ぎにパムッカレに到着できる。

赤塚先生はパムッカレに日中は滞在されるが、

この日の宿がコンヤという、またパムッカレから

300キロほど遠い街に行かれる。

今日の日中パムッカレでお会いできなければ、

また遠くの街に追いかけないといけないので、

より厳しい移動をすることになる。

私は気合いを入れて、ヒッチハイクボード

を掲げるが、昨日に引き続き待機の時間が続く。

 

これはスランプなのか。

#ヒッチハイクにスランプとかないねん

11時前にようやく一台の車が止まってくれて、

ここから50キロほど進んだ街まで届けてくれた。

これまでのヒッチハイクの経験上、

いきなり最終目的地を書いても遠すぎて

乗せてもらえない傾向にある。

例えば大阪から名古屋に移動したいのなら、

いきなり「名古屋」と書くよりも、「京都方面」

と紙に書いて掲げた方が乗せてもらえる

可能性が高いのだ。

なので今回も、300キロ先の「パムッカレ」と

書くのではなく、100キロ先の「アクサヒル」

と紙に書いてヒッチハイクをしていたのだ。

この日一台目に乗せてもらった方は、

50キロ先の小さな街のバス停に到着すると、

「アクサヒル」までのバスチケットを購入し

てくれてた。

ヒッチハイク規範第82条によると、

「ドライバーからのご好意は受け取って良し。

ただし、それはこちら側の提案ではなく、

ドライバーからの意思に限る」

と書かれている。

#その規範どこにあんねん

「私はここまでしか送り届けれないけど、

アクサヒルまではこのバスで行ってくれ。」

とドライバーさんが言っていただき、私は

そのご好意をありがたく受け取ることにした。

だが、心の中で思った。

どーせバスチケットを買ってくれるなら

「パムッカレ」行を買ってほしかった!!

#こちら側の提案した後のご好意は受け取ってはいけない

#ヒッチハイク規範第82条

#ここテストに出ます

でも、いいんだ。

アクサヒルまで連れて行ってくれるだけ

ありがたいじゃないか!

バスの出発時間が少し遅れたこともあり、

アクサヒルに到着したのが15時前。

ここから赤塚先生のいるパムッカレまで

真っ直ぐいけても2時間。

しかし、到着する頃には赤塚先生はコンヤという

また300キロ先の街に向けて出発されている。

今日も間に合わなかった。

私はアクサヒルで天を仰いだ。

赤塚先生と連絡を取り合い、今の状況を共有した。

今の状況だと、今日中にパムッカレに到着して、

明日コンヤに向けて移動を試みても、赤塚先生

はまたそこから300キロ離れたカッパドキア

に移動される。

最終的にここから800キロ先の「カッパドキア」

でお会いする約束をした。

800キロって、神奈川から青森くらいの距離だ。

お〜い、これ豊臣秀吉でも3日で行くのキツいやろ!


でも、私はヒッチハイクはサイコロ

振ってるのと同じだと思っている。

次のシャッフルで6のゾロ目が出るかもしれない。

諦めるのはまだ早い。

私はまずは200キロ先のパムッカレに

向けてヒッチハイクをリスタートした。

何度も降ったサイコロの目は、スカしてばっかりだ。

時刻は18時を回り、日も落ちてきた。

今日は野宿だなぁ。

すると、1時間ほど前に私のことを心配して話し

かけてきた女性が、再びやってきた。

今度はスマホで誰かに電話しながらこちらに

向かってきている。

その女性は私にスマホを手渡して、電話に

出るよう言ってきた。

私は耳にそのスマホを当てると、

「もしもし」

と日本語で話してくる男性の声が聞こえた。

「先ほど私の友達から状況を聞きました。

ヒッチハイクでパムッカレに行きたいそうですね。

私に考えがあります。」

彼はアキーフさんというトルコ人で、20年近く

日本に住まれており、日本語が話せる方だった。

アキーフさんから驚くべきオファーをいただいた。

パムッカレまでのバス代は私が持つから、 

ヒッチハイクをやめてバスで行かないか?

#ヒッチハイク規範第82条

私はありがたくそのオファーを

受け取らせていただくことにした。

奇跡が起きた!

ただ、それだけではなかった。

このアキーフさんとの出会いこそが、

6のゾロ目だった。

(引用ここまで)


  800キロをヒッチハイクで、

 見も知らぬトルコの地を追いかけて来てくれる。


  カッパドキヤでそーしよーに会えるのか。


 気球 + そーしょー = X


   しかも、

 かっこちゃんと仲間たちもいる。


   あかん、 眠れない


 がんばれ、そーしょー!


   ちなみに今、2:11


       出発まで3時間