【ペテロの変容、その3 奇跡で人は変わるのか?】#057
お話をグッと戻して
奇跡を目の当たりにして
すべてを捨てて
イエスさまに付き従ったペテロのその後です。
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ペテロは最初の弟子ですから
イエスさまの奇跡を
誰よりもたくさん目にすることになります。
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ペテロはどんな奇跡を見て
どのように
変容していくのでしょうか?
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今日も『ユダヤに学ぶ変容の法則』を
ご紹介していくことにしましょう。
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(引用ここから)
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イエスに従ったペテロは、
イエスのそばで
師匠の行いを目のあたりにし続けました。
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ある時、
床に乗せたまま連れてこられた病人が
ペテロの家に入ろうとしましたが、
群衆のために運び入れる方法がなく、
屋根に上って瓦をはいで
病人を床ごと群衆の真ん中につりおろして、
イエスの前に置かれました。
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イエスはその信仰を見て、
「人よ、あなたの罪はゆるされた」
と言われ、
「起きて、床を取り上げて家に帰れ」
と命じると、
病人は即座にみんなの前で起き上がり、
寝ていた床を取り上げて、
神をあがめながら家に帰ってゆきました。
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(中略)
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2匹の魚と5つのパンを
1万人もの人々に分け与えるという、
信じられないような奇跡も
聖書には記されています。
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嵐を鎮めたり、
水の上を歩いたり、
水をぶどう酒に変えたり、
悪霊がついた子どもを癒したり、
生まれつきの盲人の目を
見えるようにしたり……。
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なんと驚くべきことに、
死んで4日もの間、
墓に葬られていた男に
「ラザロよ、出てこい」と呼ぶと、
死人は手足を布でまかれ、
顔も覆いで包まれたまま出てきたと
聖書には書かれています。
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また、高い山に
ペテロ、ヤコブ、ヨハネを
連れて行ったイエスは、
彼らの目の前で真っ白に輝き、
そこに現れた預言者エリヤとモーセと
語り合っていました。
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(中略)
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漁師の親方であったペテロは、
学問があったわけではありません。
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しかし、ユダヤ人として
律法(トーラー)を血肉とした
イスラエルの愛国者であったことは
間違いないでしょう。
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救い主(メシア)を待ち続けた
ユダヤの民にとって、
イエスは希望でした。
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弟子たちも、
イスラエルを異邦人の支配から
解放する王として、
イエスが立ちあがってくれるものと
信じていました。
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イエスの奇跡を間近で見て、
弟子たちはいよいよ師匠こそ
イスラエルの救世主だと信じてゆきます。
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(引用ここまで)
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ペテロはイエスさまを
「信じる」ようになります。
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イエスさまは
自分たちを支配から解放する
王に違いないと
期待するペテロたち。
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もしかするとそれは
「信じ込む」へと
つながってしまったのかもしれません。
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あれ?
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だとするとそれは
「洗脳」と同じではないでしょうか?
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洗脳されている、というのは
よく被害者のように言われますが
イエスさまには
おそらく洗脳するつもりなどないはずです。
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もちろん
ペテロはイエスさまを
心から尊敬し、愛していたと思います。
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その純粋な思いは
聖書からもひしひしと感じられますし
だからこそ、
イエスさまはペテロを
格別に愛されたのでしょう。
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けれど、もしかすると
イエスさまに付き従うきっかけとなった
大切な奇跡
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その後も多くの人を救い
その心を揺さぶった数々の奇跡が
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その愛が真の愛となること
信じ込むのではなく
信じ仰せる「信仰」が育まれることの
妨げとなってしまったのかもしれません。
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さあ、わたしたちはどうでしょうか?
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すばらしい先生方や
新しいリーダーたち
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誰かを、なにかを
尊敬し慕っているようでいて
気づかないうちに
救いを期待してはいないでしょうか?
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この人といれば大丈夫なんて
そんなことを思ってはいないでしょうか?
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まるで、
わたしたちの弱さの
代弁者のようなペテロ
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彼はいったいどうなっていくのでしょう。
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続きはまた明日
お話ししていきますね。
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今日もお読みくださって
心よりありがとうございます。
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