たった一度の旅が

人生を根っこから変えることがあります。


  カルチャーショックが、

 変容を促します。


   しかし、

 その一歩は、大きな抵抗とのせめぎ合いがあり、

 容易に踏み出すことはできません。


  「己に死ぬ」


 自分勝手に作り上げた

 「私」という錯覚に気づけたとき、

 人は目を覚ますのです。


   それを、「変容」と呼びます。




34年前、

糸川博士のところに通い続けていたある日

あなたね、イスラエルに行きませんか

と、突然言われました。


ゼネコンをやめて、経済的にも厳しい時でした。

ウツ病から治りかけで、薬を飲んでいました。

父の会社を手伝い始め、休みを取ると言える立場ではありませんでした。


今は難しいので、次の機会に誘ってくださいとお答えしました。


29歳の年末、出発は2週間後の事、費用は100万円以上かかります。

あなたね、人生には次のチャンスなんてないのよ

会社の仕事があるから、年始に二週間休むなんてできないと重ねて断りました。

あなたが二週間いなくてダメになる会社なら、一生頑張ってもダメだから、早く潰した方がいいわね


大事な友達の結婚式があって、スピーチを頼まれているからイスラエルには行けないです。

そのとき私は師を三度も否んでしまいました。

誰の結婚式?

糸川博士は、私の目を覗き込んで聞いたのです。

これでおことわりができるかも、

と、大事な友達の結婚式なんです!

とチョット力を込めて返事をしました。

すると、

あなたの結婚式じゃないのね。

じゃあ、あなたがいなくても終わるわね。

それに、あなたのつまらないスピーチなんてだれも聞いてやしないわよ。

でもねエルサレムからお祝いの電報打ってみなさいよ。

大事な友達の記憶に一生残りますよ

 

    2週間後、20代最後の正月

 1月3日、ひとり成田へ向かいました。

 

旅をするのは、一生つきあえる友を得るためだよと砂漠の中で糸川博士は話して下さいました。

私は、糸川英夫博士を人生の師としました。


この世の中に、「先生」はいっぱいいます。

有益なこと、得を与えてくれる先生を多くの人は求めます。

しかし、損得と利害関係は、エゴの世界です。

どこまで行こうと、自分の中から出ることは出来ないでしょう。


それに比べ、師匠とは、例え理不尽なことがあろうとも、白いものを黒だと言われても、

「ハイ」か「イエス」か「喜んで」で応える相手。

そこにはええトコどりはありえません。

自我を超えて自分を知る。


 これまで出会った成功者は、

 例外なく旅が好き。


 どうぞ、良き旅を


   旅は、何処へ行くかも大事だけれど、

 誰と行くかはもっと大切です。


https://www.holylandtourist.center/tour/israelturkey202206/


  6/11〜21  あと数席となりました。