辛い回でした

 

超早光も早光も

できませんでした

 

あまりに

辛いことが

予め

わかっていたから

 

観るのが

苦しいほどの

この

二条北宮での

悲劇は

 

実は

清少納言は

里下がりしていて

実際には

その場におらず

見る事ができなかった

のですが

 

(ドラマでは変装して

まひろさんと一緒に

潜入して

いましたけども)

 

多分

こういう時

 

実際に

その場にいた人と

その場に

いなかった人との

乖離って

 

ものすごいん

ですよね

 

女房同士でも

いた人と

いなかった人の間に

分断が生じたことは

 

想像に

難くないです

 

ですが

 

あの場にもし

清少納言がいたら

何が何でも

命懸けで止めたと

思うんですよね

 

悲劇自体が

食い止められたかも

と思うと

 

歯痒くてなりません

 

清少納言としても

あの場に自分が

いなかったことを

どんなに

口惜しく思ったか

 

たとえ

止めることは

できなかった

としても

 

なにか自分に

できることが

あったかも

 

と思うと

 

断腸の思いだったろう

と思うのです

 

私も悲しい

本当に悲しい

 

 

 

あの時代

女の人が

髪を切ることは

俗世との別離を

意味します

 

生きながら

死ぬのと同じです

 

正式には

僧により

戒を授ける

儀式を経て

出家するのですが

 

そんなこんなの

ことよりも

髪を切ることが

大事なこと

だったようで

 

インパクトも大きいし

やっぱり

形が大事なんですね

 

 

ここのところ

「栄花物語」

読みながら

予習していました

 

しかし

読めば読むほど

 

いったいこれは

誰が

書いたんだろ?

 

という疑問が

頭から離れません

 

 

筆者は

赤染衛門?

という話もありますが

 

土御門第の

女房である

赤染衛門ごときが

どうしてこんな

詳報を書けるのか?

 

不思議で不思議で

なりません

 

まあね

ホントに

 

見て

来たんか〜〜〜い

 

って思うほど

詳しいんですよ

 

 

 

 

二条北宮は

二条にあった

道隆の邸ですが

中宮定子が滞在

している間は

「宮」

呼ばれます

 

中宮が

おられる場所は

中宮御所なのです

 

 

 

騒ぎを受けて

仕えている

召使たちは

中関白家を

見限って出て行くし

 

外はまるで雲のように

群衆が詰めかけて

物見高く

窺っています

 

大混乱の中

二条北宮へ

検非違使が

突入します

 

そこに定子が

いるものだから

流石に

手荒な真似は

しづらくて

検非違使たちも

苦慮します

 

そうこう

しているうちに

夜になって

伊周が逃げ出して

 

宇治方面

木幡(こはた)

(藤原氏のお墓があるところ)

へ行ったり

北野天神へ行ったり

 

それでも

出戻ってきて

結局

捕えられるのですが

 

車に乗せたら

貴子が一緒に

乗ってしまって

降りなくて

 

ということが

延々と

綴られていて

 

臨場感たっぷりで

読み応えあるけど

 

え?

これって

誰目線なの?

 

道長は

二条北宮にも

抜け目なく

スパイを潜入させていて

逐一報告を

受けていたのか?

 

と思ったりも

 

 

まあこれ

実はみなさん

喪中ですので

 

二条北宮にいらした

貴子・伊周・隆家・

中宮定子の

装束は鈍色でした

 

それは

脳内補完

してくださいね

 

それと

貴子は道隆生前に

出家しているので

俗体ですら

ありません

 

 

 

それにしても

あれほど

聡明で強気だった

貴子が

 

ここへきて

全然

ダメダメなのは

心が折れているから

なのか

 

ほぼほぼ

乱心状態です

 

とてものことに

同じ人とは

思えないほどの

行動変容です

 

 

 

実は私は

密かに

疑っているのですが

 

定子は自分で

髪を切ったのではなく

誰かに

切られたのでは?

 

ということを

です

 

伊周か?

はたまた

貴子か?

 

貴子の

伊周偏重ぶりは

まさに

毒親のそれで

 

伊周が

うまくいかないのは

定子の力量が

足りないせい

 

と思っている節は

随所に見られるし

 

あの乱心ぶりでは

何があっても

不思議はないので

 

ただ

「栄花物語」にも

中宮は

自ら髪を切ったと

書いてはあるし

 

ドラマも

それを

踏襲しているので

 

ここでも

自ら切ったことに

してはおきますが

 

何ゆえ

この時点で

世を捨てる必要が

あるのか

 

私は

いまだに

モヤモヤするんです

 

 

お腹にいる子どもは

紛れもなく

一条天皇の第一子

 

皇子かも

しれないのに

 

他に

子どもがいなければ

いずれ皇位を継承する

ことだって

あるかもしれないのに

 

伊周も隆家も貴子も

何を考えておるのやら

 

先々のことを考えたら

ここは素直に従って

都を離れ

蟄居謹慎する方が

利があると思うのに

 

誰もが

冷静さを欠いていて

先を見通す力がない

 

そのことを

絶望したのなら

 

なるほど

中宮定子は

世を捨てたくも

なるか

 

 

おまけに

一条天皇も

伊周らの狼藉には

怒り心頭

とりつく島も無い

となれば

 

それはもう

孤立無援の絶体絶命

ですものね

 

 

貴子の実家の

高階氏は

祖父の成忠こそ

二位なれど

 

貴子の兄弟は

さしたる身分でもなく

権力はない

 

ここで伊周らに

失脚されると

腹の子の

外戚として

守ってくれる人は

どこにもいません

 

そりゃ

絶望もしますよね

 

 

 

もうここで

全てを終わりにしたい

 

そう思っても

不思議はないのかも

 

 

でも

恐ろしい事に

悲哀は

ここでおしまいでは

ありませぬ

 

さらに

窮地に追い込まれて

辛い日々が

続くのでした