【 高みの見物 】其の十一 | 医療・介護のハッピーライフ

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-植物の智恵-

    (柿の隔年結実の不思議


昔、私が少年時代を過ごした家には柿の木(渋柿)があり、毎年その実を採るのが楽しみでした。

枝が折れて落ちたこともありました。

(柿の木は脆いのです)


その頃のなごりでしょうか。

秋、たくさんの実をつけている柿の木を見ると、

他人の家の庭にも拘わらず、羨ましくなります。


【 湘南台 市中見廻り帖 】

柿に限らず、生り物(なりもの)の木があるというだけで、なぜか心がわくわくします。


この柿の木は、或る年たくさんの実をつけると、その翌年はあまり実をつけないという“生り年(なりどし)”と“不生り年”を繰り返します。


生り年の柿の木が秋の深まりと共に全ての葉を落とし、大きな実だけを枝もたわわにつけている様は壮観ですらあります。


しかしその翌年は、見る影もなく侘びしくなります。


この隔年結実には、じつは柿の木が生き残り、繁栄するためのしたたかな戦略が隠されています。


-この項、続く-


by 耳順