何かとややこしい | 意外すぎる聖書のおはなし

意外すぎる聖書のおはなし

聖書ってそんな話だったの?イメージと違っていた意外なストーリー展開にびっくりしたことを書いてます。

 

人物の関係がややこしかった話です。

 

新約聖書

 

〔マタイによる福音書14章3-4節〕

 

というのは、ヘロデは先に、

 

自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、

 

ヨハネを捕えて縛り、獄に入れていた。

 

すなわち、ヨハネはヘロデに、

 

「その女をめとるのは、よろしくない」と言ったからである。

 

 

 

洗礼者ヨハネが

 

領主ヘロデに捕えられた理由は

 

ヘロデが兄弟の妻をめとるのは

 

よろしくないと言ったからでした。

 

 

 

この話で私がややこしいと思ったのは

 

ピリポもヘロデもヘロデヤもみんな

 

ヘロデ大王の血縁だったからです。

 

 

 

ヘロデ大王というのは

 

聖書には「ヘロデ」とだけ書かれてますが

 

イエスが産まれる時に

 

イエスを殺そうとしたユダヤの王です。

 

彼はユダヤ人ではなく、イドマヤ人でした。

 

 

 

 

ヘロデ大王には妻が複数いて、多くの子供たちがいました。

 

ヘロデ大王の息子のうちの2人が

 

ピリポとヘロデです。

 

この2人は異母兄弟でした。

 

 

 

 

じゃあ、ヘロデヤは?

 

ヘロデ大王の孫娘です。

 

ヘロデヤのお父さんは

 

ヘロデ大王とユダヤのハスモン王家の娘との間に産まれた

 

アリストブロスという人で

 

ヘロデヤの最初の夫ピリポと

 

ヘロデヤの次の夫ヘロデの異母兄弟でした。

 

 

 

もうひとつ、

 

ヘロデヤのお母さんは

 

ヘロデ大王の妹の娘でした。

 

 

 

なんだかすごくややこしいんですけど!!

 

 

 

とにかく、ここで言いたかったのは

 

ヘロデヤの最初の夫は

 

自分のおじさんのピリポで

 

次の夫もおじさんのヘロデということです。

 

 

 

おじとめい・・・・

 

 

 

ところで、律法では

 

自分の母の姉妹との結婚は禁じてますが

 

自分の姪と結婚することは禁じてないようです。

 

 

 

そして、妻が夫に先立たれた時は

 

夫の兄弟がその妻を娶り

 

兄弟の嗣業を絶やさないように伝えてます。

 

 

 

ただ、ヘロデヤは

 

最初の夫ピリポに先立たれてませんでした。

 

 

そして、ヘロデは他国から娶った妻が既にいた状態で

 

自分の異母兄弟の妻ヘロデヤと恋仲になったようです。

 

 

 

 

これはつまり、

 

ヘロデとヘロデヤは

 

ダブル不倫の末の再婚だったってことでしょうか!?

 

 

 

当時は一夫多妻制だから

 

ヘロデに妻が複数いることは問題ではないけれど

 

娶る相手が自分の生きてる兄弟の妻ですから

 

やっぱり律法にはひっかかりますし、

 

律法でいう

 

隣人の妻をむさぼることに当てはまるんでしょうか。

 

隣人っていうか、兄弟の妻だ・・・

 

 

 

律法に忠実だった洗礼者ヨハネは

 

ヘロデに意見せずにはいられなかったのかもしれません。

 

 

 

ヘロデの結婚問題は

 

聖書に記録されたことで

 

2千年以上経った今でも

 

はるか遠い国の人々にまで

 

ヘロデのプライベートが公開されて

 

わざわざブログで説明されちゃったりするこの状況を

 

ヘロデは夢にも思わなかったかもしれません。

 

 

 

ヘロデのことを伝えるために

 

聖書があるわけじゃないんですが、

 

だいぶインパクトある人物だったので

 

思わず書いてしまいました。