日本で良く言われるトラップに「ピタ止め」と言うのがあると思います。
あくまで自分の少ない経験ですが、これまでに「ピタ止め」を教えているスペイン人コーチを見たことがありません。
また、ピタ止めを試合中に100%ピタ止めだけと言うプレーをするスペイン人もまた見たことがありません。
タイトルのピタ止めをするスペイン人はいない?
と言うのは少し釣タイトルかもしれませんが、
足元にボールを止めるとその時点で2枚のプレスにハマりボールを奪われる。という状況があまりに多い印象があります。
ピタ止めよりも大切なのは、常にボールをスペースに動かし、相手のプレスを交わしながらボールとチームを前進させていくことなのではないかと思います。
もちろん状況によって足元にボールを納めないといけない状況も出てきます。
なので、常に2つの選択肢を持ちプレーをすることが大切だとは思いますが、日本人の指導者でこのファーストタッチでボールを動かして。という指導をしている人を見たことがないので書いてみました。
常思うのは、ボールを持っている選手の選択肢があまりにも少ないこと。これが起こる現象として、足元いボールを止めてしまう。相手が寄せてくる。顔が下がる。取られる。
ファーストタッチで相手をかわす。前を向く。スペースに運ぶ。それだけで1〜2m進むことができ、スペースがあれば余裕が生まれる。また、それにより相手がズレてまた新たにスペースが生まれる。
この選択肢やどのプレーを選択すればどのように状況が変わるのか?と言った考え方やプレーの幅を広げてあげることが育成年代に必要な能力なのではないかと思います。
MIC7で見たバルセロナの子たち。
バイタルエリアに入れば、ミドルシュートを狙い。それを防ぐためにDFが1枚出ればそのスペースを使われる。
しかし実際練習は週2〜3回です。
技術は後でもいくらでもつけられる。
今必要なのは論理的な思考。
そして何よりpassion。
勝ち上がる。勝ち切る。俺たちこそが!
と言う気持ちを持つこと。
やっぱりメンタルは大事で、鍛えあげられれば多少のことだ動じなくなる。
少し脱線しましたが、足元に正確に止める技術も間違いなく必要です。
しかしそれだけでなく、どっちの足にどのスピードでパスを出してあげるか。受ける時の体の向き。その時々に合わせた技術と言うのがとても大切だと感じています。
サッカーに正解はない。という人が多いですが、
自分は正解はあると思っています。