適応障害とは、精神的ストレスにより日常生活に支障が出るほど不安感や抑うつ気分が強くなっているが、うつ病ほどはひどくなっていない状態のこと。

 

例えば、がんの告知や会社の人間関係などで、不安になったり、憂うつになったり、眠れなくなったり、仕事や家事が手につかなくなったりする。

 

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適応障害の診断基準(DSM-5を簡略化したもの)

 

A. はっきりと確認できるストレス因に反応して、そのストレス因の始まりから3ヵ月以内に情動面または行動面の症状が出現。

 

B. これらの症状や行動は著しく、以下のうち1つまたは両方の証拠がある。

(1) そのストレス因に不釣り合いな程度や強度を持つ著しい苦痛

(2) 社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の重大な障害

 

C. 他の精神疾患の基準を満たしていないし、すでに存在している精神疾患の単なる悪化でもない。

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いわゆるストレス反応である。

精神的ストレスのために日常生活に支障を来すほどの不安や抑うつなどを呈する。

 

除外診断が重要。うつ病などを除外診断すること。

適応障害は、通常の心理的反応と、うつ病などの中間の状態と考えると理解しやすい。