第2回:水分の種類と摂り方の工夫〜何を飲むか、どう飲むかで腎臓を守る〜

 

 

 

 

 

 

  ① 水分は飲み物だけではない

水分と聞くと「水やお茶」を思い浮かべますが、実は汁物・果物・ゼリーなども体に入ればすべて「水分」としてカウントされます。みそ汁やスープ、梨やスイカ、プリンやアイスクリームなども摂取水分量に含まれます。腎臓病で水分制限がある方は、こうした「食べ物由来の水分」を見落とさないことが大切です。

 

 

  ② 控えたい飲み物

 

 

控えたいのは清涼飲料水やジュース。糖分が多く、カリウムやリンを含む製品もあります。アルコールは利尿作用でかえって体を乾燥させるため注意が必要です。そして、夏場によく飲まれるスポーツドリンクも実は落とし穴があります。

 

 

  ③ スポーツドリンクの注意点

「暑い季節の水分補給といえばスポーツドリンク」というイメージがありますが、腎臓病の方には注意が必要です。

 

・ 塩分:どんなに薄味でも0.1~0.2%(Na 40~80mg/100ml)の塩分を含みます。腎臓病や高血圧の方には余分なナトリウムとなりやすいです。

 

・ 糖分:500mlに約20~30g(角砂糖7~10個分)。液体の糖分は血糖値を急上昇させやすく、糖尿病を併発している方は特に注意。

 

ひらめき電球つまり「水分はスポーツドリンク以外からでも十分に補える」のです。日常的な水分補給は麦茶や水を基本にしましょう。

 

 

  ④ 腎臓病の方におすすめの飲料

 

 

安心なのは、麦茶、ほうじ茶、玄米茶。カリウム・リンが控えめで毎日の飲料に適しています。


注意したいのは玉露や抹茶、ココア、豆乳。カリウムが多いため控えめにしましょう。

 

また、コーヒーと紅茶では紅茶のほうが比較的おすすめです。

 

・ コーヒー:約65~70mg/100ml

・ 紅茶:約20~30mg/100ml

 

ひらめき電球コーヒーはカリウムがやや多めなので、腎臓病でカリウム制限がある方には紅茶が安心。ただしどちらもカフェインを含むため、1日1~2杯が目安です。

 

野菜ジュースやフルーツジュースはビタミン豊富ですがカリウムが非常に多いため注意が必要です。飲むなら「腎臓病食用の商品」を選び、必ず成分表示を確認する習慣をつけましょう。

 

さらに、アクエリアスには人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)が含まれています。腎臓への長期的な影響ははっきりしていないため、常用は避け、必要な場面に限って利用することをおすすめします。

 

 

  ⑤ 喉の渇きを和らげる工夫

水分摂取を増やせないときには工夫しましょう。

 

・ 氷片を口に含む

・ うがいで口を潤す

・ ガムやハーブティーの香りを楽しむ

 

このようにすると摂取量を増やさずに喉の渇きを和らげることができます。

 

 

  ⑥ 季節ごとの注意点

夏は汗で水分が失われやすいため、喉が渇く前に一口ずつ補給することが大切です。冬は暖房による乾燥で気づかないうちに脱水になりがち。自覚がなくても意識して潤いを守るようにしましょう。

 

 

 

まとめ

 

水分補給は「どれくらい飲むか」だけでなく、「何を飲むか」「どう飲むか」が大切です。腎臓を守るためには、飲料の種類や工夫を意識し、体のサインを観察しながら、自分に合った水分補給の形を見つけていきましょう。

 

 

 

 

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