「家庭でできる減塩調理のコツ」【第2回:野菜の塩もみと吸塩率編】

 

 

はじめに

 

浅漬けやなますなど、野菜の下処理に塩を使う場合、その量と時間によって吸塩量が大きく変わります。今回は、正しい塩の使い方と吸塩率についてご紹介します。

 

 

 

 

 

  減塩ポイント

 ポイント①:塩の量は野菜の重さの1.5%~2%が一般的。

例えば、大根100gなら塩1.5g。これを20分置いてからもみ、しぼるとちょうどよい下味になります。

さらに減塩したい場合は塩0.5%(大根100gに対して0.5g)でも可能。ただし、漬かりが浅くなるので、生姜や紫蘇などの香味野菜を加えたり、酢やだしの味を強めにするなどの工夫が必要です。

 

ポイント②:吸塩率と吸塩量を意識する

野菜の下味や塩もみは、「どのくらい塩を入れたか」よりも、「どのくらい塩が実際に体に入るか(=吸塩量)」が重要です。
特にきゅうりは調理法で吸塩量が大きく変わるため、切り方・塩分濃度・漬け時間によって減塩効果が左右されます。

● 実験データ:きゅうりの切り方による吸塩量と吸塩率の違い(きゅうり100gに対して)

切り方

塩分濃度

漬け時間

吸塩率

吸塩量(目安)

特徴

蛇腹切り

3%(たて塩)

20分

約1.4g

表面積が大きく、塩が入りやすい。しっかり絞っても残る塩分は多め。

乱切り

0.5%(0.5g)

10分

約60%

約0.3g

厚みがあり吸塩率は高めだが、塩分濃度が低いため吸塩量は少なめ。

たたききゅうり

0.5%(0.5g)

10分

約60%

約0.3g

繊維が崩れ、塩が入りやすくなるが全体量は少ない。

小口切り

1.0%(1g)

10分

約40%

約0.4g

面積が広く均一に味が入るが、吸塩率は比較的低め。

 

 

ひらめき電球塩分濃度が高い=塩分が多く入るとは限らない。

ひらめき電球減塩を意識するなら、低濃度の塩+短時間漬け+しっかり絞るのが効果的です。

ひらめき電球塩分濃度は0.5〜1.0%程度でも十分味が入る。

ひらめき電球蛇腹やたたきなど塩が入りやすい切り方は、特にしっかり絞る。

ひらめき電球 同じ吸塩率でも塩分濃度を下げれば、吸塩量は自然と抑えられる。

 

ポイント③:塩もみ後はしっかりしぼる

塩もみ後の水分には塩分がたっぷり含まれているため、ただ水気を切るだけでは不十分。
手でしっかりと絞ることが、減塩にとって最もシンプルで効果的な方法です。
どうしても気になる場合は水で洗い流すのも一つの方法です。

 

 

 

  市販品と自宅の浅漬けとの比較をすると・・・

 

市販の漬物などは塩分が高く、

たとえば、きゅうり5切れ (30g) で0.8gの塩分量となります。

漬物がお好きな方は、ユズやレモンなどの柑橘類の果汁も使用して、手作りすることで、減塩になりますよ。

上記の小口切りのきゅりの場合30gだと塩分は0.1gになりますよウインク

 

 

 

   補足:出典の紹介

『減塩のコツ早わかり』(女子栄養大学出版部)を参考にしています。

より詳しい野菜ごとの吸塩率や塩の効果についても、もぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

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