昨年のウクライナでの紛争でクリミアを実効支配し、ロシアに編入したことで欧米からの批難を受けたのは記憶に新しいところです。
ソ連解体後、90年代はインフレーションや通貨危機によって、危機的状況に追い込まれたロシア経済を立て直したとされるプーチン。
日本でのイメージはKGB出身の強権的な大統領ですが、国内では高い支持率を保ち続けているなど、その知られざる素顔に迫る内容です。
本書ではもちろんウクライナ問題の過去の歴史から端を発していることについても説明がなされており、イマイチ分かりづらかった対立構造がわかります。
筆者の指摘するプーチンが目指す「脱欧入亜」。
ロシアのアジアシフトがもたらす国際社会への影響について論じ、今や世界第2位の原油産出国であるロシアから、原油、LNGの輸入に大きく頼っている日本に対する外交政策の思惑などにも解説されております。
あまり馴染みのない国、ロシア。そして大統領のプーチン。
ソ連崩壊と共に国際社会での存在感が薄れましたが、近年の原油高に後押しされ、再興しつつあるロシアは再び国際社会において存在感を示し始めています。
文量もさほどないので、ちょっと勉強したいなというのにはぴったりな1冊です。
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