ヨコハマトリエンナーレ | 美容外科医 佐々木直美Blog

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聖心美容クリニック 横浜院の院長とスタッフのブログ

こんにちは。聖心美容クリニック横浜院医師の佐々木です。

今年は3年に一度のトリエンナーレイヤー!みなとみらいの横浜美術館と新港ピアで、ヨコハマトリエンナーレ2014が開かれています。
横浜市民になってから、トリエンナーレは欠かさず観に行っているので、今年も行って参りました。
なじみのない方に簡単にご紹介しておきますと、トリエンナーレとは「3年に一度の現代アート国際展」です。

ポスタービジュアルになっているのは韓国のギムホンソック
「クマのような構造物」。

 

これは美術館でなく、みなとみらい駅からMARK ISへの通路みたいな場所に無造作に置かれているので、誰でも観ることができます。どこにでもある素材で、どこでも誰でも再現可能な作品をというのが、このアーティストのコンセプトのよう。

これまた屋外展示で誰でも観られるヴィム・デルボア「低床トレーラー」

 

こっちの方がポスター向けのような気もしましたが、わざわざポスターにしてアピールしなくても、通りがかるだけで記憶に残るのも確か。

ちゃんと美術館に行かないと観られないものの話もしなければ。

今回、予想外に出会えたのが「4分33秒」の楽譜。ご存じでしょうか、ジョン・ケージという音楽家の代表作です。楽器を前にした演奏者が4分33秒間、何も演奏しないという無音の音楽。伝説のように知ってはいましたが、3楽章から成るということを初めて知りました。

個人的に一番長く見入ってしまったのは、「釜ヶ崎芸術大学」。大阪市西成区の日雇い労働者の街・釜ヶ崎に、2012年開校したこの学校で行われているワークショップから生まれた、書道やアート作品などが紹介されていました。


スーパー玉出のチラシで作った建造物シリーズ。
大学がこの街の近くだったので、救急車の同乗や労働福祉センター付属の病院実習で、訪れることが多かった地区でした。正直、明日、来週、息をしていることが当たり前でない人たちが、その日その日にしがみつくように生きる姿に心をえぐられるような思いをしていたのですが、そこからこんな新しいものが生まれている!

今回のタイトルは「華氏451の芸術」ということで(※レイ・ブラッドベリの焚書がテーマのSF小説『華氏451度』から引用)、思想統制により強制的に抹殺されていく創作物や人生に思いを馳せさせられる展示も印象的でした。
現在の世相に、やはり表現者は不安なものを感じているに違いないと思えたトリエンナーレでした。

ちょっととっつきにくい印象もある現代アートですが、既存の意識ががらっと変わるきっかけになって面白い♪トリエンナーレはいろいろつまみ食いできるようなお得感があって楽しかったです。


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