昨年の同じ日付のブログ記事では、小説「永遠の０」を紹介していました。
少年時代、このお盆の時期は、奈良の山奥の祖母の家で過ごすことが
多かったです。
食事はきまって、ほうじ茶で炊いたお粥（奈良では「おかいさん」
と呼びます）に、ゼンマイやワラビを厚揚げと炊いたもの、
名産の柿の葉ずしでした。子供ながらに、この食事が毎日続くので
辟易していましたが、今となってはとても懐かしく、また「おかいさん」
を食べてみたいものですね。
高校野球が大好きだったので、一日中テレビ観戦していました。
8月15日の正午は、球児達が試合を中断して黙祷を捧げますよね。
私たちも同様、祖母と曾祖母と一緒に1分間の黙祷を捧げたものです。
黙祷を告げる甲子園のサイレン音と、セミの鳴き声、曾祖母の
「ナンマンダブ（南無阿弥陀仏）ナンマンダブ（南無阿弥陀仏）」
と呟く声がリンクしていたのを思い出します。
曾祖母もとうに亡くなってしまいましたが、戦争体験者が年々少なくなって
いくことに、なんともいえない焦りのようなものを感じるのは私だけでしょうか。
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