金曜日の夜。
ここ大阪堂島界隈の小粋なレストランバーには
1週間の疲れを癒すために大人たちが集う。
「いいワインが入りましたよ。」
「いいですね。ではいただこうかな、じゃあそれに合う料理も」
「承知しました。召し上がっていただきたい新作があるんですよ」
「嬉しいねえ。楽しみ。」
マスターは私の好みを把握してくれている。
今宵も6席しかない楢の一枚板でできたカウンターテーブルの端に陣取り
私は至福のひとときを味わうのである。
…………………………。
そんな妄想をしながら足早に賑やかな週末の街並みを過ぎ去る、
いつまでたっても「おひとりさま」が苦手で常連の店も持たない私。
夜風がひときわ冷たい金曜日の夜。
お立ち寄りいただきありがとうございました。
にほんブログ村