虫刺されについて皮膚科の本を読みなおす | 聖心美容クリニック 小林美幸Blog

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熱海院院長兼 美容皮膚科指導医長
皮膚科専門医

熱海院を基盤に札幌院・東京院・横浜院・大宮院・名古屋院・大阪院・広島院・福岡院の全国各院でスキンケアの診療を専門に行っています。
とことん美肌に追求していきます!

私の愛読書?日本皮膚科学大系という皮膚科の教科書の虫刺されの項を読み返しました。

 

以下、皮膚科学大系よりちょっと抜粋

 

カ・ブユ・アブ・ヌカカは、ハエ類とともに1対の羽を有する飛翔性昆虫です。

※画像が荒くてごめんなさい

 

カ・ブユ・アブ・ヌカカは吸血性で、産卵のためにメスだけが吸血をするのです。

これらのどの種に刺されたかは臨床症状のみでは鑑別困難です。

だから私がブヨ(=ブユ)に刺されたと思っていてもブヨではないかもしれませんね。

 

カは吸血によってウイルス、原虫、線虫などを媒介し、日本脳炎、デング熱、黄熱病、マラリア、フィラリア症などを発症することが知られています。

 

カは体長4~6㎜で日本全国に広く分布しあらゆる場所でみられます。

 

ブユは体長2~5㎜で、東日本ではブヨ、西日本ではブトとよばれ、渓流で発生するため山間や河原で刺されることが多い。日中よりも朝夕に刺されることが多い。

 

刺されて起こる皮膚症状の赤みは、吸血の際に皮膚に注入される唾液性物質に対するアレルギーと考えられています。そのため症状の出方には個人差が大きいのです。

だからアレルギーの遅延反応で刺された直後よりも1~2日後にひどく腫れてくるのです。

 

とくに私のようにブヨにたくさん刺されて猛烈にかいていると

痒疹といって難治性のかゆい慢性発疹になってしまうこともあります。

 

きちんと治療しないとですねウインク