嫌いな母親になる方法 | 成績110番

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子どもの成績を上げるための具体的方法を紹介しています。

中学生と話をしているとこんなことを言うと子がいます。

「私は絶対、お母さんみたいにならない。『勉強しなさい』何て自分の子には言わない。自分の子どもは伸び伸び育てたい」

と。私はその話を聞きながらニヤニヤしています。というのはそういった中学生でも親になると、自分が親にされたことと同じことをするからです。

私が最初に指導した子どもは既に40歳を過ぎています。子どもも3人いたり、その子ども中学生になっていたりしています。

そして、思うのですが親自身が子どもを育てるときには、自分の育てられた影響を強く持っているということです。

わかりやすい例を言いましょう。自分のお父さんやお母さんが学校の先生で厳しく育てられたお母さんがいます。

そのお母さんの指導方針は

「何々をしなければならない」

というものです。それがお母さんにとってはそれが「常識」「当たり前」になります。

自分がそういう教育を受けてきたから。

「すぐに宿題をしなければならない」
「勉強はしなければならない」

「字はきれいでなければならない」
「長女は我慢しなければならない」

と。楽しむ視点が欠けていて、「~なければ」の方が強いのです。それがすべてです。

そして、お母さんにとっての

「何々をしなければならない」

という「当たり前」は、必ずしても「当たり前」ではないのです。例をあげましょう。

お母さんは字が上手。でも子どもは字が汚い。当然、誰でも注意はします。注意はしますが、異常なくらいに怒ります。

「もっと字をきれいに書きなさい」

と。確かに字をきれいに書くことは非常に重要です。

テストで字が読めないということで点数が減点されることもあると思います。言ってることは正論です。

ですがそれが子どもにとってすべて良いかと言うと必ずしもそうはならないのです。

というのは

「そういったことを言われるので勉強そのものを嫌いになる子もいるから」

です。実際にしつけが厳しい家では

「座り方までしつけ」

をします。塾としてはありがたいのですが、それによって勉強をすべて嫌いになってしまっては意味がないのです。

そして、私が指導している子の中には「勉強を好きになる前に、しつけで嫌いになる子」も多かったのです。

私の場合は字が異常に汚いです。ここのポイントは「異常に」ということです。

実際にお母さんへの連絡帳を書くと子どもから言われるのは

「おばあちゃんが『先生の字が汚い』って」とか、ある子どもは

「『お母さんが先生の字は汚い』って」と言われます。優しいお母さんの中には「先生の字は個性的ですね」

とフォローしてくれる人もいます。

それぐらい汚いです。当然ですが、家族や私も「これでは良くない」と思って、

祖母は私に習字を習わせてくれました。また、自分自身も「これではまずい」と思って、公文式のペン習字を習いました。

しかし、習字の方はやめてしまい、公文式のペン習字にいたっては1ヶ月の月謝を払って3回で終わってしまいました。

それぐらいに下手です

ですが母親から厳しく注意を受けたことはありません。

だから治らないかも知ませんが、それでもそのおかげでパソコンを触ることは得意になりました。

実は字が汚いのを入力するということで補っているのです。今はそれが仕事になっています。

ですが母親が自分の母に

「何々をしなければならない」

と育てられた親はそれを徹底して強制しようとするのです。そして、子どもが反発します。

中にはそのときに子どもの自己肯定感を低めてしまう親もいるのです。自分の親のようにはなりたくないと思いながら、自分がされてきたことと同じことをするのです。

ほとんどの親は子どもに原因があると思っているかも知ませんが、実際のところ子どもがそうなった原因には親があるのです。

そして、親自身が自分自身が育てられた環境どういった影響を受けているのかが冷静にわかれば、また、子どもに対する対処が違ってくるのです。

自分自身が

「常識だ」「当たり前だ」

と思うことも、他の人から見ると常識でも当たり前でも何でもないこととは多いのです。

では、どうすればいいのか?親自身が成長するのです。親自身が成長する方法の1つが自分自身の親の長所5つあげるという方法がです。もちろん、これは私が実践した方法です。

私は親とは特に仲が悪いわけではありません。父の日にも母の日にもそれぞれの誕生日にもプレゼントを持って行きますし、出かけたりもします。

そんな私でもやはり両親に対しての葛藤は長くあったのです。ですがそれを改善するのは親自身が自分の親に対して長所を認めていくしかないのです。

実際の話をしましょう。相手の嫌いな部分を見つめれば、見つめるほどそれを見つめているがゆえに自分がそれに似てくるのです。

「自分が親の価値観を押し付けられたところを憎めば憎むほど、自分も子どもに同じことをしてしまう」

のです。

例えば、私の父は継続することは抜群に良いです。以前の話にあるのですが、近所の人は時間を知るのに私の父が学校から帰る時間を目安にしていたそうです。

つまり、父は毎日同じ時間にその人の家の前を通るのです。それぐらい正確なのです。

実際に一緒に暮らしていてわかりますが、「毎日朝一本牛乳を飲む」と決めたら毎日飲み続けます。

お酒もそうです。「お酒も何合飲む」と決めたら、ずっと飲み続けています。

それをずっと継続するのです。一方、苦手なこともあります。それは人付き合いです。ちょっと付き合うのが苦手であまり話をしません。親子であってもほとんど会話がないです(笑)。

では私はどうなのか?私も以前は継続できないと思っていましたが、この歳になって継続できることがどんどん増えています。

実際にメルマガも17年続いています。毎日書くようになって10年近くなります。瞑想などは30年近くやっています。

一方、近所付き合いは苦手です。さらに輪をかけたように私の家内も苦手ので、あんまり人付き合いはしません。

ですが自分自身が親の良いところ積極的に身につけて、成長すれば子ども自身も変わってきます。

親がしてくれたことでどんなことが、自分に影響しているのか考えるのです。

そうすると

「自分自身が受けた教育が決して当たり前ではなく、自分はしたくないと思っていることを子どもにしていること」

に気づきます。親が成長すれば、子どもが成長します。


「親の長所を毎日5つあげる」

というのをぜひ実践してみてください。必ず子育てで何か見えてきます。

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