「同じことを繰り返しながら、違う結果を望むこと、
それを狂気という」
アインシュタイン
冒頭の言葉は
「アインシュタイン」
の言葉ですが、
「成績が上がらない」
ときには成績同じことを繰り返しても
成績は上がりませんね。
その成績の上がらない理由で
「やり方」
です。前回も書きましたが、
「量」
をこなしても成績が上がらないというのは
「理解していない」
からが1つの原因です。
「いえ、うちの子は点数が取れているんですが?」
という場合もあります。例えば、
「定期テストでは取れています」
「すぐやったテストでは取れています」
という場合でも
「本当に理解して点数が取れている場合」
のと
「理解せずにパターンで覚えている場合」
では取れている点数の意味が違うのです。
わかりやすい例でというとこんなことがあります。
次の問題を解いてみてください。
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太郎さんがリンゴを3個持っています。
花子さんはリンゴを2個持っています。
全部で何個ですか?
太郎さんがリンゴを3個持っています。
そこに花子さんからリンゴを2個もらいました。
全部で何個ですか?
太郎さんがリンゴを3個持っています。
花子さんがリンゴを2個太郎君にプレゼントしました。
全部で何個ですか?
太郎さんがリンゴを3個持っています。
花子さんが2個食べました。
残りは何個でしょうか?
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この問題の答えは
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3+2=5 5個
3+2=5 5個
3+2=5 5個
3-2=1 1個
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です。それで通常は
「こんなのは簡単だよ」
というのですが、大切なことは、
「文章がイメージできているのか?」
です。つまり、文章の内容をしっかりと
イメージしてとらえているかです。
「太郎さんが花子さんからリンゴをもらった
イメージ」
がわいていればいいのですが、
「成績の伸びない子」
は言葉からその内容がイメージを持っていないので
「あ・・足せばいいのか?」
「ここは足し算の単元だから・・」
と言って、
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3+2=5 5個
3+2=5 5個
3+2=5 5個
3+2=5 5個
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という感じに
「すべて足し算」
にしてしまうのです。そうすると
「それは、たまたまうっかりしただけ・・」
と思うかも知れませんね。
実は
「理解しないで形だけで解いている子」
というのはこうやってしまうのです。
これは「学年を問わず」です。
「あっ、とにかく足せばいいのね」
「やり方はこうであればいいのね」
という感じで
「本来の意味」
がわからないまま解いていると結局
「文章題もいろいろになると解けない」
ということなるのです。大手の塾で
「どんどん解かせて100点を取ったら進級する」
というのがあります。その弊害が
「理解しないでパターンのみで解く」
から問題なのです。
「小6の子どもが中3の問題を解いている」
と
「すごい」
と思われますが、結局その子は学年が上がっても
それほど成績は伸びません。
「あれほどみんなより進んでいた」
のに結局は
「みんなと同じ」又は「みんなよりできていない」
のです。大切なのは
「やっていることが本当に理解できているのか?」
です。先ほどのリンゴの問題だと
「実際のリンゴを使ってやってみる」
と効果的ですね。これは小学生だとわかりやすいのですが、
「中学生」
でも同じですね。実は
「本当の意味で理解していない」
子どもに対して量をこなしても
「考えないでパターンで覚えるだけ」
で実は身につかないのです。
「テストの範囲が狭い範囲」
「基本的なもの」
「暗記すればすむもの」
については点数が取れますが、
「総合問題」
「文章題」
といったものについては点数が取れなく
なってしまうのです。
他にも特徴があります。