子どもの指導の仕方2 | 成績110番

成績110番

子どもの成績を上げるための具体的方法を紹介しています。

前回の実験では、大きな違いでなかったのですが、
今回では、2つのグループ

「罰を与えると言われた」グループ



「穏やかに言われた」グループ

では、大きく差がでたのです。

前回の実験で、触ってはいけないと言われたロボットで
遊んだ子どもは

「罰を与えると言われたグループ」・・・・77%
「穏やかに言われたグループ」  ・・・・33%

と、倍以上の差がでたのです。

 つまり、「穏やかに言われたグループ」の方が
最初のいいつけを守る率が高かかったのです。

 実際の指導現場では、確かに、

「短期的にはおどす方が効果がある」

のですが、では長期的には逆の効果があるのです。

実は私も子ども今まで接して感じるのですが、
子どもというのは

「禁じれば、禁じるほど、それをやりがる傾向」

にあるのてす。

というと、例えば実際にあった例ですが、
子どもが勉強のために「ゲーム」を隠した親がいました。

そして、そのときはうまくいったのですが、
子どもは親がいない間ゲームを探し出し、
昼間や、夕方はゲームをしないで、
親が寝静まった夜中(2時くらい)にするようになったのです。

当然、親は知らないので、ゲームをやっていないように思っていますが、
逆に夜中にずっとゲームをするようになったのです。

2日か、3日に1回は、朝の4時までゲームをやって、
眠くなりすぎた日はゲームをやらない

という日が続きました。当然、日中は居眠りをするように
なって、

「夜はゲーム、授業中は居眠り」

という最悪の結果になったことがあります。

当然ですが、

「眠い、疲れた」

といい1日中無駄な時間を過ごしています。

また、親が隠したゲームの場所がわからなくても、
友達からゲーム機を借りてゲームをするようになる子もいます。

私の知っているもっとひどい例では、ゲーム機を取り上げたために、

「万引きグループ」

と一緒に行動するようになって、万引きするようになって
子どもが補導された例もありました。

このときは、さすがに親もあわてて、

「万引きするくらいなら、
 家でゲームをしていてくれた方がマシ。」

とゲーム機を子どもに返したこともありました。

 これは、なぜこんなことが起こるのかというと、
いろいろな説がありますが、

「強く禁止すれば、するほどそれが魅力的に見える」

ということがあります。

 確かに何でもそうですが、「~したい」と思い、
それが魅力的に見えますからね・・・。

さて、あなたはこれから、子どもにどのように指導しますか?

「子どもに脅して止めさせますか?」

それとも

「子どもを諭して、止めさせますか?」