介護保険には使用に限度があります。

 介護保険を使用されている人はご存知でしょうが、介護保険はいくらでも使えるものではありません。医療保険とは仕組みが異なります。 

 介護保険では1か月に使える金額に限度があるのです。

 

<月間限度額(支払ベース)の例>

(H30年8月現在、1割負担者の場合)

・要支援1・・・  5,003

・要支援2・・・ 10,473

・要介護1・・・ 16,692

・要介護2・・・ 19,616

・要介護3・・・ 26,931

・要介護4・・・ 30,806

・要介護5・・・ 36,065

 

 例えば、要支援1では1か月の限度額が5,003円です。ヘルパーさんは、食事の介護で30分来てもらったら1回245円(1割負担)です。

 5003÷245=20.4 

 要は、ヘルパーさんに1日1回30分来てもらうとしたら1か月で20日しか来てもらえません。これ以上をお願いすると、1回2,450円の実費額の負担となります。これは負担割合が1割の場合の介護です。

 

 だから、実際の介護では、その人が必要とする介護を月間限度額の中で、どんな支援をするのか設計する必要があります。

 その設計を一緒に考えてくれるのが「ケアマネージャー」です。ケアマネージャーとは仲良くなっておきましょう。 

 

<ある介護プランと経費の例>

要介護2(火の消し忘れ有り):限度額19,616円

 

介護プラン:①デイサービス(8時間)、週3回

      ②ヘルパー訪問(2時間)、週3回

      ③配食サービス(保険対象外)、週4回

 

経費:22,400円/月(保険16,000円、配食6,400円)

 

自宅でするにはこれに光熱費や医療費がかかります。

国民年金の支給額(満額)は月額65,000円です。

これでやりくりします。