民主党はマニフェストともう一度向き合えるか | ニュースな話題

ニュースな話題

政治、経済、時事などのニュース、トピックスについて書きます。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


政界再編「ドラマの始まり」
マニフェスト軽視のツケ、国民との信頼関係が崩れた

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100709/215357/?P=1


「昨年、多くの人が政権交代に期待したのは、新しい政治です。つまり、業界団体や既得権益をベースにした政治ではなくて、国民に向かい合う政治に変わっていくと思ったわけです。だけどわずか9カ月でそうでないことが明らかになってしまった。

民主党は政権交代を実現するため、これまでマニフェストを活用してきました。でも、マニフェストは政治の道具ではなく、国民が政治を選ぶための道具なのです。努力した結果、約束が実現できない場合もあります。それを説明して、新しいプランを示してくれない限り、国民に向かい合う政治とは言えない。その信頼を今回の選挙は、プッツンと切ってしまったのではないかと思うのです。」


「そもそも、主要政策を実施するために4年間で16.8兆円を実施するという約束は、防衛費、公共事業費、文教および科学振興費の合計より多い金額です。それだけの新しい支出の追加を無駄の削減だけでやろうとしたところに民主党の約束の無理があっということです。」


「仮に昨年のマニフェストをそのまま実施するなら、さらに追加の支出は23年度で12.6兆円もあります。これでは次の予算が組めません。こうしたことは菅政権も知っているのです。だから、財政再建に舵を大きく動かし、消費税の増税に言及した。でも、それでも民主党は昨年の約束は見直ししていないと言う。だから、国民はそれが正しいのか正しくないのか全く判断できないまま選挙を終えてしまった。今後は、何ごともなかったかのように、修正が始まると思います。」


「例えば、経済政策。彼らは、財政が家計部門に対して直接支出することによってお金が消費に回り、内需が拡大すると言っていたのです。ところが今は、法人税の引き下げや規制緩和を通じて、経済成長を果たすという戦略に変わった。外交もそう。主体的な外交戦略を構築して、日米には対等な緊密な関係を作ると言っていた。それも日米同盟を深化させるという路線に変えました。

政策の基本的な姿勢も約束も変えた。でも、実質的にもう、変更しているのに、それを認めていない。その結果、国民との間で約束関係が断絶している。

あの昨年のマニフェストはもともと無理ですから、変更はやむを得ないものですし、むしろ当然、という気持ちは私にもあります。でも、国民との間で合意の欠如した政治はどこかで戻さないと、選挙で政治を選ぶと言う基本の信頼が崩れることになってしまいます。 」


「政党が政策を作って選挙の機会に国民に提起し、それに基づく候補者を擁立するというのは、政党にとっては当たり前の機能です。これが弱体化し、政策軸での求心力を弱めているということなのです。

より厳しく言えば、選挙に勝つために集まるとか、勝つための候補者選びとか、そんなことをやってきたツケが回ってきている。党が作った政策を進めていくというガバナンスが 実現していない。つまり、政党政治そのものが問われているわけです。 」


「国民が政党や候補者をどう判断していいか分からず、唯一、両者をつないでいたのがマニフェストだったのに、それすら機能しないとしたら、有権者は何を信用すればいいのか、ということになります。だから、マニフェストを風化させてはいけないのです。

今回の選挙でマニフェストを「詐欺の代名詞」などと言う声が政党側にありました。そうなら、まず国民が納得するプランを政党はちゃんと作って示すべきです。民主党のマニフェストを言い訳にして、国民に向き合うという大きな理念を否定しないでほしい。

日本が自らの課題解決ができなくなって、もう20年ですよ。世界の中で見ても、どんどん落ちこぼれてしまっている。これは日本の政治が仕事をしていないからです。 」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



引用しなかった部分も含めて、ほぼ全てに共感します。

鋭く言い当てていると思います。



ただ1点だけ、違うところは、(衆議院選挙での)民主党マニフェストについて、

ムリな内容なのかどうかってところ。



たしかに、ムダ削減だけでは、2010年度予算は組めても、2011年度予算は相当厳しいことは

以前にも書きました。



しかし、当時、野田佳彦議員などは、ムダを削るんじゃなくて、予算を全面的に組み替えるんだ、

そして、一般会計だけでなく、特別会計も含めた約200兆円ベースで考えて、16.8兆円を捻出する

んだと、おっしゃってたように思います。



それが、事業仕分けがウケてしまったからなのかどうか、

いつのまにか、ムダ削減しか言わなくなった。



しかし、ムダ削減だけしかしないというのでは、骨の部分は旧来と変えないということを意味します。

そうでなくて、全部、ちゃぶ台をひっくり返して骨格から作り直せばいいいいんですよ。



国民はそれを期待したんですよ。たぶん。

前回衆院選直後、自民党の批判票の受け皿になっただけでマニフェストは受け入れられたわけでは

ないとの論陣がマスコミで貼られましたが、あれだけマニフェストを掲げて選挙したんだから、

マニフェストが受け入れられていないというのは屁理屈。

雑音を気にせず、マニフェストを実行するべき。

そうしないと、民主党は、自民党の単なる「ミラー政党」「シャドー政党」で終わってしまう。



もうひとつ重要なことは、ガラガラポンは政権交代したときでないとできないんですよ。

そして、野田氏は、今まさに財務大臣なんだから、それをやってほしい。

もう、2011年度でなくていい。

その時間軸は遅らせて4年目の最後で実現するというシナリオでもいい。

そのための一歩が今回踏み出せているなら。



それもできないようなら、失礼ですが、財務大臣をやる資格はないと思いますよ。



あれれ、いつのまにか野田批判になってしまいました…。本意ではありません。

マニフェストを実現する気がまだあるのでしたら、200兆円ベースでみて

必要経費も含めて優先順位の違いでぶった切ってください。



今回の予算編成で、かつての自民党政権でやってきたような、

「全省庁一律削減」というような旧来型の予算編成をしたら、

民主党は終わりです。

改革派は、全員、みんなの党に流れますよ。