読売新聞社説の主張はもっともと思う。
規制緩和は私も妥当と思う -というか、ようやく緩和したかぁ- というのが正直な感想です。
一方、合わせ技のように、ネット販売に不合理な規制を加えたのは、私も疑問に感じます。
薬剤師と動画やメールでやり取りすれば、第1類でさえネットで販売しても問題ないのでは
と思うところ、今回規制では、第1類はおろか、第2類まで禁止となっています。
コンビニに行けば規制なく買えるのにネット販売はダメというのは、
ネット販売業者という特定の販売形態に対する不合理な経済規制となるのではないでしょうか?
また、そうした規制を設ける考え方の基本に、対面販売の必要性が上げられていますが、
対面販売ではなく、業者に消費者への説明責任を求めれば済む話なのではないでしょうか?
説明方法は対面に限る必要はないと思います。
今までの私の経験では、薬局でも説明をきちんとしてくれるところとそうでないところがあって、
千差万別でした。
それだったら、動画やメールでやり取りした方が正確で、かつ、後々どういう説明を受けたのか、
記録にも残せます。
対面販売の強制は、薬剤師の『必置規制』導入によって、新興業者の締め出しを図ったと
勘ぐられてもしょうがないと思います。
また、おもしろいのは、社説で触れている「これまで通販を利用していた人が同じ薬を購入する場合と、
薬局のない離島に住む人には、通販による売買を第2類まで認めるという。」という例外規定を設ける
くだりです。
→「認める」というのはどういうことか?
→過去の購入歴を届ける必要が出てくるのだろうか?
→どこに届けるのだろうか?
→離島は良いなら、遠~くまで行かないと薬局がない限界集落も認めてもらえないのか?
→薬局がそんな遠くなくても、身体不自由な人にとってはネット販売は有難いのでないか
→住所は自己申告なのか?証明書類を添付するのか?
→えぇぇぇ~めんどくせぇこと、このうえないょぉ
改正薬事法施行 ネット販売の秩序ある拡大を(5月31日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090530-OYT1T00964.htm?ref=kizasi
6月1日から施行される改正薬事法だ。医師の処方箋(せん)を必要としない大衆薬の販売ルールが大きく変わることになった。
新制度では、副作用に注意が必要な度合いに応じ、大衆薬を3段階に分類する。 特別に注意が必要な薬は第1類として、薬剤師が副作用などの説明をした上でないと販売を認めない。だが、比較的安全な第2類と第3類については、新たに設ける「登録販売者」という資格を取れば販売を認める。風邪薬や胃腸薬のほとんどが第2類に、ビタミン剤などが第3類に位置付けられる。これにより、大衆薬の大半がコンビニなどでも買えるようになる。ここまでは、妥当な規制緩和と言えるだろう。
問題は、新たなルールが「対面販売」を大前提として作られたことだ。 厚生労働省の省令で、電話やインターネットなどを使った通信販売は、薬剤師であっても第3類しか取り扱えなくなる。その結果、昔からの漢方薬を遠方の客に送ってきた伝統薬メーカーや、いわゆるネット薬局、そしてこれらを利用してきた人が影響を受けることになった。これは納得し難い規制強化である。厚労省は、対面販売でないと薬のリスクを十分に説明できない、としている。無論、薬を販売するにあたっては、まず安全性を最重視するのは当然だろう。
しかし第1類はともかく、第2類は今後、薬剤師のいないコンビニでも買える薬だ。インターネットであっても、薬剤師が責任を持って販売するのなら、リスクはむしろ少ないのではないか。
厚労省は伝統薬やネット薬局の利用者に配慮し、急きょ2年間の暫定措置を設けることにした。これまで通販を利用していた人が同じ薬を購入する場合と、薬局のない離島に住む人には、通販による売買を第2類まで認めるという。これにも首をかしげる。
規制がなし崩しとならないように、ネット販売などが継続購入者と離島在住者に限定されることをチェックする、という。それができるのなら、ネット販売全体を監視することも可能だろう。
無資格者や悪質な業者を排除する仕組みを作れば、インターネットなどの利便性を生かしつつ、安全に大衆薬を販売できるのではないか。秩序ある規制緩和を進めるべきだ。
(2009年5月31日01時28分 読売新聞)
「ドラッグストアは安全なのか」 医薬品ネット販売規制取り消し求め行政訴訟
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/25/news062.html
「改正薬事法」で大衆薬のネット販売を規制、これに賛成ですか? 反対ですか?
http://news.goo.ne.jp/hatake/20090601/kiji3352.html
「通販で医薬品の販売が禁止」に 対立しているのは「ネット業界 vs. 薬局・薬剤師」? それとも「厚労省 vs. 消費者」?
http://news.goo.ne.jp/hatake/20090208/kiji2924.html
大衆薬ネット販売規制の是非を問う
http://diamond.jp/series/yamazaki/10072/
「薬の通信販売禁止」をごり押しする“既得権死守”勢力の隠された狙い