元々が優柔不断な性格なので、物事をなかなか決められない。スーパーでの買い物から大小の予定、恋愛に至るまで。

 自己啓発本の大家・本田健さんの本に「物事を決める際、直感でパッと決めるようになってからストレスが減った」という主旨の文があった。余計な情報を入れずに瞬間的に決めるというのは、効果的ではあるだろう。うじうじ悩んで考えても結果に大差は無く、悩んでいる時間のロスや悩むこと自体がもたらす消耗を考えれば、たしかに有効だ。ただし、とてもそら恐ろしい(笑)。

 直感は嘘をつかない、とよく言われる。だがものごとを決める際に直感が働かないことだって多々ある。皆さんもそうじゃないですか。そうなると頭の中でぐるぐると思考がラウンドしはじめて……いいや、しばらくほっとけ、となるのである。ああ、優柔不断。

 もちろん、パッとひらめくときもある。ちょうど昨日、自分の「居場所」となるべき場所に赴く機会があった。その場の雰囲気や空気感を自分がどう思うか、ということに半ば期待していたのだが、その場に着いた瞬間、「あ、これは違うな」と思った。直感はどうも、ネガティブな決定に効くようである。選択しないことを決める、という。

 いま、悶々と悩んでいる、いや迷っていることがある。直感はフリーズ状態で当てにならず、なにか手がかりが無いかと、ネットの情報や文献にヒントを探しているところである。ひとつはこれだ。

「理想の自分だったらどうするか、と自問してみる」

 理想の自分は明確に描ける。そいつがどう考え、動くかもだいたいは想像できる。だがいまの状況を打破する際の指針となるかは、甚だ疑問である。ああ優柔不断。

 今回は思春期の悩める少年みたいなことを書いてしまった。恥ずかしい。