頭痛、鼻水、咳に喉の痛み、そして倦怠感。これだけ揃えば、疑う余地はないよなぁ。

 珍しいのである。基本的にどこかが悪くなるということはあまりない人間なので、普段からたいして風邪も引かない。起きたら、あれ俺ってどうしたんだ、と思う経験が乏しいので、どこか今回のことをもの珍しがっている節がある。気をつけていても、なるときはなるんだなぁ。

 

 体が弱ると気が萎える、というごく当たり前の事実を再発見した。冷たい雨に打たれて足を引きずりながら歩いていると、(ああ、人生これでよかったのかなぁ)などと思えてくる。自分が積み重ねてきたことが全部無価値なことのように思えて、いまの人間関係にふと疑問を抱いたりする。危ない、危ない。肉体が精神に及ぼす影響は、相当なものだ。

 

 食欲がないというのも珍しいことで、夕食はワインとチーズとしそかつおにんにくである。明日、人に会う気がないだろ、自分。

 

 

 弱っている自分を観察するのもたまにはいいが、そろそろ文字を打つのが辛くなってきた。

 それでは皆さまも、朝夕の歓談差が激しい昨今、くれぐれもお体ご自愛ください。