今日数年ぶり、下手をすれば十年ぶりくらいに、とある大きなオモチャ屋さんに行ってきました。皆さんご存知の、「R」が鏡文字になってるところです。ただいま作品の表現上で悩んでいることがありまして、その参考となるものを探しに行ったのでした。


 息子が幼かったとき以来だったので、同じ店でもまったくレイアウトが変わっていて面食らいました。売り場が迷路のように入り組んでいて、何がどこにあるかさっぱり分かりませんでした。いつの間にかベビー○ラスとかいうのもできてるし。


 ベビーカーや知育玩具を売っているコーナーを通りかかると、昔よく見に来たなーと、少し懐かしかったです。というか昔はよくあれだけ子供のものをいろいろ買ってたもんだ。育児って本当にたいへんです。乗り切った自分がちょっと信じられないくらい。


 世の中のダークな部分や世知辛い日常が一切排された店内は、ピンク色に彩られた夢と魔法の王国でした。ちょうどあの有名なテーマパークのように。

 この国の主役は、小さな子供を連れた若い夫婦。普段仕事でなかなか一緒に出来ない家族が、休日に夢を求めて集まっています。広い駐車場は満杯です。

 たとえ平日がどんなに辛くても、ここに来て我が子の笑顔を見られればそれでいい。誰もがそんな顔で歩いていました。


 単身で売り場をうろついていた40男は、買い求めた資料を手に、早々に店を立ち去ったのでした。


 若い子育て世代に幸多からんことを。