劇団トローチ『クジラが群れた恋』鑑賞。
職場の先輩の同級生が主宰している劇団の演劇で、同僚も一緒に観に行きました。
職場のすぐ近くにある赤坂レッドシアターで。気になっていた劇場でした。今回初めて行きました。


主人公とわこ(中村中)と、夫(今江大地)との関係がギクシャクしていることころから始まります。夫から突然離婚を切り出されたとわこ。
夫はかなり自分勝手で、一度関係を持った女性を好きになってしまい、とわこは好きじゃなくなったと言う。かと思えば、その女性からフラれて離婚はしないと言ったり。
とわこもかなり自分勝手で、離婚を経験した友人を見下して傷つけたり、振った元カレに対して二人で過ごした時を良い思い出だったと語ったり、父親の再婚を幸せそうだからと認めなかったり。
でも、本音でとわこのダメなところを指摘する友人や、全然良い思い出じゃないと言う元カレや、率直にものを言う父の婚約者など、とわこの周りには正面から向き合える人たちがいる。
そのなかで徐々に相手の気持ちを受けとめられるように変わるとわこの姿が魅力的でした。

自分を傷つけて、別れたいと言う夫のことを好きだと思う気持ちは全く理解できないけれど、当たり前のように夫婦関係を続けてきたなかで突然別れを切り出されたら、納得いかないのはわかる。

恋愛や結婚をめぐる展開のなかで、男はこういうもの、女はこういうもの、という考え方が登場人物の口から次々と出てきたのは気になった。とわこの悩みの根底にはジェンダーがあり、彼女の自由はジェンダーに一番縛られているんじゃないかと思いました。そしてそれを中村中が演じるという。意図されていたのかわからないけど。


いろいろ考えさせられる良い作品でした!笑いのポイントもたくさんあって、面白かったです。
劇場は満席。劇場トローチは1年半ごとに新作を上演しているそうです。
劇団トローチのメンバー・東地宏樹さん(とわこの元カレ役)は声がいいなぁと思っていたら、有名な声優さんとのこと。そんな感じで事前情報全然なかったけど楽しめました。