日曜日に、演劇『長生炭鉱―生きたかった』を観に行きました。劇団温泉ドラゴンと劇団58ROUTEの日韓共同製作です。



1942年2月3日、山口県宇部市の長生炭鉱で水没事故が起き、183人の炭鉱労働者が亡くなった。そのうち136人は朝鮮人の労働者だった。

本作は、長生炭鉱の水没事故と、その50年後、80年後を行き来しながら、日本の朝鮮支配や戦争責任の事実、その責任を今も日本政府が果たしていない事実を明らかにしていたと思います。


長生炭鉱で働く、4人の日本人労働者と4人の朝鮮人労働者のそれぞれの生い立ちや長生炭鉱で働くようになった経緯が紹介されます。お互いの言葉が微妙に通じず、事故直後は疑心暗鬼になり、当時の日本と朝鮮の関係から来る上下関係も。

事故直後、救助隊がきっと来ると信じて待っていた8人でしたが、実際には炭鉱口は即座に閉鎖されました。
戦争を継続するために、安全性に問題があっても危険な場所で働かされ、石炭の原料になる鉱石を掘らされていた労働者たち。命の危険もあるのに、とくに朝鮮人の場合は賃金が低いうえ、直接払いもされず、朝鮮に帰ってから送金すると言われ、本当に払われる保証はない。「継戦能力」ってこういうこと?

事故から80年以上も経つのに、いまも遺骨が発見されていない(つい最近2人の遺骨が見つかった)。見捨てられている。観ながら、せめて、この人たちの遺骨を見つけて故郷に返してあげたいと心から思いました。

最終公演ということもあり、最後カーテンコールで役者さんたち皆感極まっている感じでした。どの役者さんも素晴らしい演技でした。