ぜひとも観たかった映画『トロフィー』(監督・孫明雅)も、やっと観られた!
素晴らしい作品です。日本人は全員観るべき。
観ている間中、ずっと胸がぎゅーっとなってました。
以下、ネタバレしちゃいますが、観てほしいです。
主人公ソヒ(恒那)は、朝鮮学校に通う中学生。部活で朝鮮舞踊を習っている。父(井浦新)は朝鮮学校の校長。母(市川実和子)は介護の仕事をしている。同じ朝鮮学校に通う小学生の弟がいる。
高校無償化から外された影響も大きく、自治体の補助金もカットされ、生徒も減っていて、朝鮮学校の経営は厳しい。だから校長の家庭といえども、経済的に困窮している。
ソヒは同じBTSファンの日本人の友だちができるが、ファンクラブに入るお金もなければ、コンサートのチケットを買うお金もない。そこでネットオークションなどで朝鮮民主主義共和国でしか手に入らない物品を売り出していく…。
父は朝鮮学校の校長になるくらいだから、朝鮮人としての帰属意識が高いけど、経済的困窮もあいまって、ソヒには理解できない。北朝鮮からミサイルが飛んできたという報道があれば、弟は集団登校する。
自分は何者で、どのように生きるべきか。
ちょうど思春期で、アイデンティティに悩む時に、自分の意思ではどうにもならない困難と向き合わざるをえないソヒ。
最後の舞踊のシーンは圧巻で、涙が溢れてしまいました。
直接的なヘイトを浴びせられるわけではないけれど、じわじわ感じられる差別がそこにありました。その一番大きなものが国家的差別ですけれど。
4年前、ちょうどウクライナ戦争が始まった日に、朝鮮学校を訪問し、生徒さんたちに学校内を案内してもらい、朝鮮舞踊の練習も見せてもらいました。その時の様子が甦ってきました。生徒さんたちは瞳をキラキラ輝かやかせていたように見えたけど、きっとソヒと同じような葛藤を抱えている。
あの子たちの未来を、瞳と同じように輝かせることができるようにしないといけない。これはとくに日本人の大人の責任だと思います。
役者の皆さん素晴らしかった✨優しさで溢れていました🥹
パンフレットが売り切れで、詳しい情報が得られず残念😢
夜9時開始なのに、席がけっこう埋まっててでちょっと希望。映画館を出て新宿駅に向かう間、後ろに同じ映画を観ていた若い男性二人組の会話が聞こえてきました。一人は途中寝てたらしく、もう一人が誘ってごめんねと謝っていたのですが、その寝ていた彼がどうしてこの映画を観ようと思ったのか尋ねました。誘った側の彼は、そこで映画の感想を熱く語り出す。朝鮮学校の様子を知らなかったが、具体的に知ることができて、すごくよかったと…。その後は離れてしまったので会話が聞こえなくなりましたが、そこにもちょっと希望を感じました。

