日々の生活を送る中、子供達の言葉に
「はっ!」と、気づかされる事が増えて
きました。




やっと、子供達の言葉を拾えるようになり
受け取る事が出来るようになってきました。






先日、長女との会話で私に伝えてきた
言葉です。



先日、初めてバイトが決まり、
1週間の研修を経て、新規オープンの
オープニングスタッフとして
働き始めています。



難しく、分からない事もたくさんあるようですが
自分なりに振り返りをしたり、次の勤務に向けて
対策をたてたり、試行錯誤しながら前に進んで
います。 



その成長する姿を間近で見る事が出来て
私は、本当に幸せを感じています。




やっと感じられるようになった!が、
正しいかもしれません。




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2年前の春、長女は県外の大学進学するために
引越しの準備をしていました。
一緒に家電を揃えたり、生活必需品を買いに
出かけたり、忙しい中にも初めての一人暮らしや
大学生活への期待感から充実した表情を
見せてくれていました。




弟の不登校を心配しながらも、毎日高校に
通い、皆勤賞を頂いたり 部活動でも
ソフトボール部でピッチャーをし
副キャプテンとして頑張り続けた長女。
いつも笑顔でいてくれて、不安定な
我が家の雰囲気をいつも気遣い、
バランスをとってくれていました。




大学進学に向けて1人、黙々と勉強に打ち込む
姿に私は、何も根拠はないのですが、
「長女は大丈夫!」
「何も心配いらない!」
と、思い込んでいましたし
意識もまったくといっていいほど、
向いていませんでした。





息子の不登校に気持ちも心も傾いていて
その影でどんな気持ちで毎日過ごしていたのだろうと
今頃になって気づいたのです。
酷い母親です。





のちに、長女も精神的なバランスを崩してしまい
大学を辞める事になってしまいます。
実家に戻り、今後の方向性を模索していた矢先に
主人と大喧嘩。
大喧嘩というより、何も反論することさえ出来ずに
怒鳴りつづけられ、言い返す気力さえなくし
部屋に引きこもります。
このころは、本当に家族が壊れた。
そんな日々でした。







先日、仕事から帰ってきた長女としばらく
今日あった事などお互いに話している時、
こんな事を、伝えてきました。





長女→
「ずっと、心配して手紙や連絡をくださっていた
○○先輩に連絡してみようかな?」


私→
「おっ! いいね! いいね!」



長女→
仕事に行けるようになって、行動出来るように
なって、やっと恥ずかしくない自分になれた
気がする。やっとみんなと会える。」





私は、衝撃を受けました。







長女には、こういう価値観があったのだと。






では、何故 このような価値観を持つように
なったのか。





それは、私達 親の価値観です。 





そしてそういう事を言わせてしまった事に対する
罪悪感がまた、私の中に湧いてきました。






幼少期の生育環境の中で少しずつ自分達の中に
取り込んでいき、思春期を迎え出来上がって
しまったもの。





長女の言葉から気づかされたのは、
不登校や引きこもりの渦中にいて
動き出せずに 身動きが取れない子供達や
当事者の方の思いも同じなのではないか
ということです。




恥ずかしい自分を感じていて動けない。





不登校や引きこもりを恥ずかしい事と
捉えている間は、苦しいけれど動きだせない
悪循環に陥ってしまっているのでは。





では、どうすればその悪循環から抜け出せる
のか。





1番の近道は、私達 親の価値観を変えること、
捉え方を変えることだと、私は感じています。





私は子供達が動けずにいる時にずっと
ひたすらやり続けた事があります。
それは、子供達が大切にしている物や大切に
している事や 考えや行動を一緒になって
大切にし続けることです。





そうすると自然にそこから信頼関係を再構築
出来て、そこから子供達の中に動き出す
エネルギーがたまり、行動できるようになり
それが自信に繋がり、長女の言葉のように






やっと恥ずかしくない自分になれた気がする





そう感じられるようになった時、また次の
ステップを踏む事が出来るようになり、
また、自信になり。 


 


歩みはちょっとずつ。少しずつ。






悪循環から抜け出せるようになっていきます。 







あれこれやったからと
急激な変化は、ありませんでした。
何故なら、子供達も幼少期から長い時間を
かけて出来上がった価値観だからです。
ならば、それを溶かすには
丁寧に少しずつ 親の方が変わっていくこと。
それが子供達に伝わることだと私は
思います。







子供達から教えられる事がたくさんあります。
親だからと上から目線ではなく、
1人の人間として
尊重し、対等な立場で接する事も
忘れてはなりません。