色んな人に、手術の話をして。
話をする度、不安が募って。

泣いてばかり。


卵巣嚢腫だけならまだ良かった。
多嚢胞性卵巣症候群まで見つかって、
プロテインSの数値も異常に低くて、
卵巣嚢腫も再発する可能性がある。

つまり、
排卵がうまくできないし、
流産の確率が上がるだろうし、
今回手術してもまた生理痛に悩まされるかもしれない。


子供産めないんじゃないか?


そう思っていた矢先、
隣の席の上司に話しかけにきた職場の人が、
妊娠6カ月なの~と言っていた。
幸せそうな顔で。
まだ男か女か分からないって。

泣きそうだった。


私は味わえないかもしれない幸せ。
悪気のない幸せ。
祝福すべき幸せ。


子供が欲しいわけじゃないけれど
子供が産めないと思うと
自分が欠陥品のような気分になる。
人に対しては思わないのに。

私、良いところ一つもないのに、
女の利点である出産すらできないのか

そんな気持ちに、なってしまう。


憧れが、嫉みに変わってしまう。