福島県全59市町村を巡り終えてから、早1年。
いつしか稲穂は黄金色に、
ソバの花は昨年と変わらず雲と同じ色になりました。
9月、私は新たな旅支度を始めていました。
昨年の旅の途中に知った、会津33観音巡りに出発です。
女性のためのお参りとされてきた、会津33観音巡りは、会津若松市、喜多方市、会津坂下町、湯川村、柳津町、会津美里町と広範囲に渡ります。
昨年まで福島全体を見て歩き、今度は気になった場所を巡る旅と決め、出発場所は飯盛山のさざえ堂。
さざえ堂には、かつて33観音が祀られていましたが、この33観音は会津33観音とは異なります。
階段ではない螺旋の建物であるさざえ堂は、同じ場所を通ることなく、出口に出ますが、その潔さが日本の歴史や文化の奥深さを物語っているように感じます。
種別は異なる33観音の歴史。
この地をスタートに選んだ理由は、戻ってくる場所がほしかったからです。
今回も福島県全59市町村の旅のようにスムーズに進まない覚悟はありますが、会津地域の伝統と文化、そして書道の自由と感性の新鮮さを追求してみようと思います。