一杯のホットコーヒーの混ぜ方から終わった身体の秘密・第1話 | 全くのゼロから整体師・トレーナー・セラピストとして起業してたった3ヶ月で月収100万を得る方法

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時は2005年8月。
スポーツトレーナーを養成する学校に通っていた俺は、
学校以外の時間に実践経験が積みたくて、

自宅からチャリ(自転車)で10分ほどのところにある
『ラッキーマッサージ店(仮名)』で働くことにした。

そう、座学だけではなく、学校で学んでいる最中から、
実際にお金を頂きながら、臨床経験が積めればいい、と、

それぐらいの軽い気持ちからだった。

しかし、

このたった1つの決断と行動が、
その後の俺の人生に、
イノベーションを超えたビックバンを起こすことになる。

この時はまさか!
こんなことになるとは思いもよらなかった。

そう、あの“人物”に出逢うまでは。



JTA日本立腰協会 代表 腰の王子☆ゆうちゃん










~自信喪失ボロボロ日記~
ラッキーマッサージ店の面接に受かり、
実技試験も通った俺は、

余裕でやっていける!と、高をくくっていた。

それまでにボランティアであるが、
何人もの人の身体を借りて、

色んな研修で学んだ方法や
自分なりに研究してきた施術法を施し、

100%の確率で驚かれ、喜ばれていたので、
自信があったからだ。

しかし、

その自信はたったの2分でボロボロに崩れることになる。

やはり、実際にお金を頂いてやる世界は違った。

プロの世界を完全に舐めてかかっていた。

ラッキーマッサージ店は、
リラクゼーションと治療を織り交ぜたような、
個性豊かなマッサージ店だった。

お客さんも、治療目的で来る人と、
リラクゼーション目的で来る人に分かれていた。

あとで知ったことだが、

なんと、このラッキーマッサージ店は、

“揉まれプロ”が集うお店だったのだ。
“揉まれプロ”とは、「揉まれるプロ」のことだ。
マッサージの達人が「揉むプロ」だとしたら、
そのマッサージの達人にさんざん揉まれ続けてきた人を、

この業界では通称“揉まれプロ”ということを、
このとき初めて知った。

今まで自分が所詮素人の世界で
研究してきたことが、全く通用しない。

とんでもなく戦闘能力の高い人たち。笑

そのお店は、完全歩合制で、
指名制度があった。

しかし、

来る日も来る日も、お客さんがつかない。
指名がつかない。

当時は専門学校に通いながら働いていたので、

18時~深夜2時までの勤務だった。

学校が休みの日は、
朝10時~深夜2時まで勤務していた。

その間、1人もお客さんを診られずに、
ただ時間だけが過ぎていく。

そんな日が続く。

診たとしても、たまたま他のマッサージスタッフが
空いていなくて、飛び込みで来た新規のお客さんを
週に1人か2人診る程度。。。

しかも、指名を取れない。
完全歩合制なので、固定給はない。

お客さんを揉まないと、収入が一切入ってこない。

自信がなくなってきた。

自信がなくなってくると、
そこにさらに追い打ちをかけるように、
自信を喪失させるような事件が起きる。

それは、当時30代の男性だった。

ラッキーマッサージ店は、

・15分コース/30分コース/60分コース/90分コース/120分コース

とあったのだが、その人は30分コースを選択。

俺に出番が回ってきた。

控室に、「河上君、宅揉み30分~!」というコールが鳴る。

ちなみに「宅揉み」とは、「店内で揉むこと」。
出張マッサージもしているお店だった。

「さぁ!やるぞ!」

意気揚々と施術部屋の布団へと向かった。
(施術はベッドではなく、畳に床に布団を敷いて行うお店だった)

「こんばんは!今日はどこがしんどいですか?」

「ふくらはぎが疲れてるから、ふくらはぎだけ揉んでくれ!」

「はいっ!わかりました!」

威勢よく返事して思ったことは、
「ふくらはぎだけでいいなら、余裕やんっ♪
 学校のスポーツマッサージの授業でも習ったし♪」

しかし、、、

その余裕と自信は、2分以内にあえなく撃沈した。

「何してんねん!早くちゃんと揉めや!もうええわ!」

と怒って帰ってしまったのだ。

その人は、まだ30代ながらも、
“揉まれプロ”の人だったのだ。

お客さんを逃してしまったどころか、
お店の評判まで悪くしてしまった。

めちゃめちゃ落ち込んだ。

自信の「じ」のカケラもなくなった。

「俺にはこの仕事は向いていないんや」

そう言い聞かせながらも、
身体のことが好きでやっているのに
うまくいかない自分に、嫌気がさしてきた。

「もう、やめようかな」

このラッキーマッサージ店での仕事以外に、
週に2日は専門学校近くのホテルで
アルバイトをしていたので、

ホテルでの仕事を増やした方がよっぽど
お金にもなるし、そうしようと思った。
そう思えば気持ちは少し楽にはなったが、

やはりこの業界でやっていきたい気持ちもあり、
マッサージが上手くなりたい悔しさもあり、

そんな複雑な気持ちがシーソーのように揺れ動いていた。

とりあえず、来月いっぱいがんばって、
あかんかったら、やめよう。

そう決めて、お店の先輩の先生たちに、
懇願してできうる限り教えを乞うた。

でも、一向に上手くならない。
なのに、先輩たちは「それでいい」と言う。

「あぁ、やっぱりアカンのや。俺には向いてない。やめよう」

あきらめがついた途端、フッと気持ちは楽になった。

あとは今月の残りの勤務日だけ、
とりあえず店にいればいいだけ、という状態になった。

その時ちょうど1人、細身で弱視のマッサージスタッフ・加納さんも
俺と同じように全く指名がつかなかったのだが、

その加納さんと仲良くなり、店に出勤したら、
加納さんとアレコレ話すだけの日々が続いた。

このあと、俺の人生を全く変えてしまう
ビックバンが起きるなど、まったく知らずに……。

そう、彼はいきなりそこにいたのだ!


運命の出会い、そして修行の日々

専門学校から帰ってきた俺は、
支度をして、いつも通りラッキーマッサージ店に
チャリンコを走らせた。

お店横の駐輪場にチャリンコを置き、
いつもどおり店に入った……。

「まいど!」

はっ? 誰やねん?

店に入るや否や、

金色のネックレスに腕輪や指輪を着けて、
髪の毛は真っ黒でオールバックに決めて、
顔にはやや大きめのサングラスをかけた、

どう見てもチンピラにしか見えない、
横山やすしを思わせるような
おっさんがソファーにドッカリと腰掛けている。

なんやねん、このおっさん……

ラッキーマッサージ店は、
1階は受付でソファーが置いてあり、
2階が施術部屋、3階はマッサージスタッフの控室という造りになっていた。

「紹介するわ。安丘先生や!」

受付のスキンヘッドの辻さんが、
チンピラにしか見えないそのおっさんを紹介してくれた。

はっ?? この人、マッサージの先生なんっ???
心の中でこの怪しさ満載の人物を警戒しつつも、挨拶をした。

「よろしゅうにっ!」

と言うと、安丘先生というそのおっさんは、
ギラギラ輝く金色の腕輪を揺らしながら右手を挙げた。

「変わったおっさんやなぁ」と思いながら3階の控室に
逃げ込むように階段を上った。

いつものように控室でテレビを観ながら
ボーっとしていると、、、

な、なんと!

そのチンピラおっさんが3階まで上がってきて
同じ部屋に座り込んだのだ!

は?? なんでやねん?
このおっさん、この店のスタッフ???
え、えーーーーッ????

ラッキーマッサージ店はフランチャイズで、
関西に何店舗かあったので、
どこか別の店舗の先生がたまたま遊びに来たのだと思っていたら、

なんと、今日からいきなり
この店のマッサージスタッフになったというのだ。

うそやんっ!なんかめっちゃ気まずいやんっ!
ただのチンピラやん。
ってか、このおっさん、ほんまにマッサージできんのか?

気まずい沈黙の時間だけが経過する。

何分経ったか分からない。

シーンと静まり返りつつも
テレビの音だけが鳴り響く空間に、

突如として一枚の雑巾が飛んできたっ!

「ウォーミングアップやっ!!!」(ニヤッ)

そう!俺の人生にビックバンを起こすその“修行”は、こうしていきなり始まったのだ。

つづく。