8.6 HIROSHIMA

8月6日。今日は広島に原爆が投下された日です。

リオオリンピックと重なり、土曜日ということでNHKと日テレでしか中継がされませんでした。

オバマ大統領が来た時には大々的に報じたのに、メディアを本当に残念に感じた、71年目の今日です。

私は広島生まれでも、広島に住んでいるわけでもありません。

ただ、広島という地に夢を叶えてもらい、縁をいただきました。

偉そうなことは何も言えませんが、8月6日だけは広島の事を思い、忘れられない日になっています。

絶対に広島の各局は日本中に伝えたいと、掛け合っていたはずです。

それが叶ったのは、NHKと古巣広島テレビだけでした。

私に8.6を教えてくれた広島テレビ報道部が、今年も伝えてくれて安心しました。

広島テレビに教わった中に、原爆をイメージする言葉をなるべく使わないということがあります。

アナウンサーとして、そこだけは今も気になります。

今年の高校野球開会式の中継で、ヘリコプターから使用球が届けられる実況。

原稿には「使用球が投下されました。」とありました。

私は投下という言葉を「届ける」に変えて伝えました。

気になる方も、気づく方もいないかもしれません。

それでも、私はその言葉に広島を思い浮かべてしまいました。

関東にいると、被爆者の想いや8.6を感じる方は少ないのかもしれません。

それでも今もなお、苦しんでおられる方がいる。

忘れないこと、風化させないことが、いま平和でいられることへの感謝のかたちであると私は思っています。

今日はカープのピースナイターとサンフレッチェの試合が行われます。

初めて、8.6にふたつのスポーツが開催されます。

マツダスタジアムに灯る、原爆ドームと同じ高さの光。

今日だけは、野球好きの方にもカープを通じて平和について考えてもらえる日になりますように。