「おはよー!!」


大きな六年生の声。


「おはようございます。」


適度な挨拶を済ますと、
僕ゎ同い年の友達のDOKUの所へ。

まぁ、友達といっても名ばかりで近所に仲の良い友達が住んでいなかったので会話ゎしていたが、
実際、学校が終わってから遊んだ記憶は、まったくない。


いつものごとく昨晩のアニメの話や、当時流行っていた焼酎の一升瓶のフタ集めの話しをしていた。


DOKUは、ずる賢く、負けず嫌いな人間で、かなりのスネオキャラだった。


僕は、幼い頃から喧嘩っ早く同い年の中では誰も僕に逆らっては、こなかったので
DOKUは執拗に僕と一緒にいたがった。


その日も焼酎のフタの話しをしていたら

「昨日、キラキラのフタをMATSUに捕られた。」

と、半ベソで訴えてきた。

MATSUは、同じ小学校の野球少年。

ちなみに僕ゎサッカーで、DOKUは野球。


MATSUは、同い年の少年野球チームのキャプテンをやっていた。

聞いた話しだと野球ゎ下手らしいのだが4月生まれで体格が良かったのでキャプテンに任命されたらしい。

DOKUは、どうやら僕にMATSUから焼酎のフタを取り返してきて欲しいらしく、遠回しに頼んでいるようだった。
寒空が冷たい風を運び

枯れ葉が登下校の道を埋めている。

「行ってきまーす。」

まだ新築の匂いがする玄関を開け、

背中が全部隠れてしまうくらいサイズ違いのランドセルを背負い僕は、家を出る。


家でゎ母親と弟の二人が、
朝食を済まし、緑色と赤色のキャラクターが出てる子供番組を見ている。


少し弟達が羨ましかったが、僕は集合場所へと走りだした。


集団登校というのを知っているだろうか。

地域ごとに別れ、一年生から六年生までが集まり、

六年生の引率で学校まで通う。

これが集団登校。


僕も六年生の引率で小学校に向かうのだ。



集合場所につくと


まっさきに


「おはよー!!」
あれゎ確か


小学校5年生の時だったと思う。


冬の香りが遠州のからっ風に乗ってやってくる。


そんな季節の物語り。