前の日記の続き。
夜までまだ時間もあるので、近くの観光名所にでも。
俺が、名前だけは聞いていて今まで一度も行っていない、「受水、走水」を提案。読み方もうろ覚えだったぐらいだが、「うきんじゅ、はいんじゅ」。「うけみず、はしりみず」が沖縄訛りになったものだろう。
何の場所かは、提案した俺も知らず。御嶽の一つだろう、ぐらいに思っていた。近くの百名ビーチも、隣の新原ビーチは数度見たけれども、こちらは見たことが無くて、それも併せて、と考えて。
百名ビーチの駐車場は有料。この時期はまだオフシーズンで無料だったけど、ちょっとせこいな。で、 「受水、走水」。簡単に言えば、泉。左が受水、右が走水。左が穏やか、右は流れているから、名前の通りの感じ。
ここは、沖縄の稲作発祥の地、と言うことだ。つまり、米を作って飢え死にせずに済むようになった、有り難い場所。現代の沖縄ではあまり稲作をしていないのがちょっと罰当たりな感じではあるが、御嶽。
泉は水質も良く、そこに稲が植えられている。青々とした稲穂で、夏までには収穫出来るのではないか。行事なども行われているようだ。この泉の周辺は多少水田があった。
沖縄は砂糖黍畑だらけ。これは補助金のせい。日本国内でも既に余剰しがちな米を作るより、ニーズがあって補助金も出る砂糖黍の方が、農家も儲かる。だから、今では沖縄県内で稲作をやっているところは少ない。
一種のモノカルチャー経済。旧植民地の発展途上国に多い、単一の作物に頼る経済。昔のブラジルのコーヒーやカリブ海の砂糖黍、東南アジアのゴム。沖縄も、これに近いところはある。今では観光がメインになりつつあるけど。
内地では当たり前の水田の光景が懐かしくなったら、ここへ来ると良いかも。まあ、田園って感じではなくて、せいぜい、家庭菜園ならぬ、家庭水田、って大きさだけれども、稲穂が垂れる光景を目にすることは出来る。
でも、それだったら、伊平屋島とかの方が、大きく水田が広がっているので、そちらを勧める。他に、金武や渡嘉敷島でも多少は水田は見られると記憶している。
(続)