組織内で人とかかわる際に、人間関係を円滑にするテクニックが無数にある。

意識的に相手を褒めるということもそのうちの一つである。

 

上司が部下を褒めるのもそうだし、後輩が先輩をたてるのもこれにあてはまる。

 

子どものときとは違い、

大人になればなるほど褒められる機会は減少する。

 

その理由としては、

できて当たり前だと思われるのもそうだし、

そこまで自分のことをずっと見てくれている人が周囲に居なくなるのも原因として考えられる。

 

子どものころに親や先生から褒められることで

やる気スイッチをONにしてもらってきた子供は、

年がたつにつれて自分で動機づけを行わないといけなくなる。

 

しかし

いくら自分で動機づけできていたとしても、他者から褒められるということは嬉しいものである。

 

ここで、他者を褒める際に重要だと考えたことを記載する。

 

相手との人間関係を円滑にするかという観点において、

褒めることが成功するための条件は二つある。

 

この条件がどちらか一方でもそろっていれば、褒めることは成功である。

逆にこの条件の両方を満たさないのであれば、

褒めることは失敗である。

それすなわち、褒めた相手が、「自分はよいしょされているのではないか?」というように

こちらに対して懐疑的に思うようになるケースである。

この状態に陥ると、褒めることは逆効果である。

なんとしてでも避けなければいけない。

 

条件①

褒める内容が、相手にとって褒めてほしい内容であるか。

 

力を入れたことや自分が誇りに思っていることを褒められるのは

誰でもうれしいものである。

そのツボを見つけることがもとめられる。

 

本当にそのことをほめてあいてはよろこぶのであろうか?

相手が尽力していることは何か?

 

これらの問いを自問自答しながら相手を褒めるツボを探っていく。

 

条件②

褒める内容について、自分が本心で思っていることか。

 

自分が本心で思っていることであれば、

もし相手がそれを些細なことだと考えていようが、

胸を張って毅然とした態度でそれを褒めればよい。

 

こちらの態度から、相手は本当にこちらがそう思っているのだと察するだろう。

 

これらの条件二つを満たさないときは、たちまち、褒めるという行為は相手を不快にする行為になってしまう。

つまり、相手がどうでもよいと思っているようなことを、自分も本心とは別に褒めているという状態だ。

 

もし相手が大人であれば、自分がよいしょされていることを察して、

わざと乗せられてくれるかもしれない。

 

しかし、もし、それを指摘されたとき、いかにも図星であるような態度をとってしまった暁には

たちまち気まずい空気になってしまう。

 

無理に背伸びをせずに、

等身大の自分でいることが、このような事故を防ぐ最善の策である。

 

が、そのようなこともまた、きれいごとにすぎないのかもしれない。