あんまり親しくない人と2人きりの
状況になる時ほど、辛いものはないよな。
何を話していいかわからないし、
下手に話しかけて支離滅裂な会話を
続けないといけない事になったり、
この雰囲気をなんとか解消しようと
奇異な行動を取ったり、と散々だ。
いやいや、普段の俺はこんな感じでは
ないよ。わかってもらえるはずもなく、
それほどこちらに興味があるわけでも
ないに決まってるし。
1対1の会話が中心のお話しなんだけど
会話っていうのがキャッチボールだって
いうのがよくわかる。お互いに暴投を
投げ合っていたり、一方だけが取れない
ようなスピードボールを投げていたり。
そんな、「あるある」な状況のシーンが
目白押し。
「えっ？俺たち恋人同士だよ、ね？」
自分が相手に対して思いこんでいた事が
相手にとって全く違う見方だった時の
愕然とする反応。
「えっ？えっ？ちょっと待って」
相手が考えてることなんて所詮、
理解できるわけがないわけだ。
はたから見て、この男はやめときなよ、
って言われても何故か惹かれてしまう
自分がいたり。電話をかける、
電話に出ない。ただこれだけの事で
ヤキモキして想像を張り巡らせる。
会っていない時にどれだけ相手のことを
考えたり想ったりすることができてるか。
恋愛の駆け引き、ってほんと厄介で。
とにかくこの4人の会話が面白い。
最初の関係性から大きく崩れていく
四角関係。私はこの人が好き、いや
俺はこの人が好き。この4人に幸せは
訪れるのだろうか。
必見の価値あり。
