ブログ管理者のYです。
少し間が空きましたが、2回目の更新です。
精密工業㈱接合事業部にて日々行っている摩擦接合でございますが、そもそも摩擦接合(摩擦圧接・圧接・FW)とは、金属材料を接触加圧しながら相対運動を起こさせ、発生する摩擦熱を熱源とする接合法です。
この摩擦接合法は約60年前から、ロシア・米国・日本などで試作研究され、1963年実用機として発表されて以来、圧接作業の機械化・自動化を実現し、その品質向上・省力化により、コストの大幅な低減に役立っています。
摩擦接合の主な特徴と致しましては、
①継手の機械的強度が非常に高い。(※母材強度同等)
②溶接棒や溶剤などを要せず、特別な開先加工を必要としない。
③異種金属の接合が可能です。(※純アルミ+純銅など)
④材料の節約、工数の低減ができる。
⑤接合工程時間が短く、作業効率が高い。
⑥接合工程は機械で自動的に行われるため、品質の安定性が高い。
当社では、この摩擦接合のメリットに早くから着眼し、昭和50年には第1号機を導入しました。
自社製品に活用するとともに、広く皆様の加工をお引き受けし、コストの低減・品質向上に貢献して参りました。現在では自動摩擦圧接機8台を設備し、接合可能サイズはφ8~φ120で長さは3mまで、数量は1~5000本程度までをターゲットに受託加工を承っております。
※写真は日東制機㈱製 摩擦接合機FF-80
先日も摩擦接合技術を知らない企業様が工場見学に来られて、実際に接合している所を見てとても驚いておられました。
次回、摩擦接合の原理など説明をしていきたいと思います。
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