こんにちは!
精密工業接合事業部、営業のJです!
月日は早いもので、バタバタしている間に年を越してしまいました。
前回はP2工程中に起こる現象について説明しました。
(※忘れた方、前回をもう一度読んで下さいませ。)
でもですよ、確実に接合するためにはP1工程をちゃんとしないといけないんです!ちゃんと!
今回はそのあたりをご説明します。
P2工程で起こる現象
①固相拡散
②金属結合
これらを完璧に実現させるには、接合面が清浄である必要があります。接合を阻害するゴミや酸化被膜・汚染層なんかがあると強度低下を起こしてしまいます。
清浄って、磨けばいいの? 違います!
帯鋸断面のままで充分です!
じゃあパーツクリーナーで・・・ 違あぁう!
油なんてウエスで拭いておけばいい!
バリとして悪いもの全部排出しちゃいます!
バリって擦ったところに出るあの膨らみです。
アレ大事なんです!
P1工程では、回転させた材料にもう片方の材料を押し付けて、摩擦熱を発生させています。
押し続けると擦っている部分が軟化して膨らみ始めます。
この時赤熱している部分の温度は約900~1000℃(融点の7割程度)で、溶けているわけではありません。
柔らかくなった部分は外に押し出されて冷えて、冷たい部分が擦られて温まるので、溶けないのです。この押し出されて膨らんだ部分が「バリ」です。
溶かさずに接合することを「固相接合」と言います。対して溶接やろう付けは溶かしますので、「液相接合」です。
そのまま最初端面にいた材料が全てバリとして排出されるまでP1工程を続けます。
すると、擦っている面はもともと空気に触れていなかった、清浄な面になります。(新生界面って言うとカッコいい!)
そのあとP2圧力に切り替えます。
バシィッ!ドーーーン!!完成!
摩擦接合にとってバリは必須であり、品質のバロメーターでもあります。
もしバリがアンバランスだったり、サイズがおかしい場合は何か異常です。
弊社では、各設備にオペレーターを配置して確認しています。
精密工業の摩擦接合は品質重視!
安心してご注文下さい!
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