追悼・三好達先生 | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

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青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

本年3月6日、昭和生まれで初めて最高裁長官に就任した三好達(み
よしとおる)先生が亡くなられた。

 

三好先生は、昭和18年に海軍兵学校に入校、終戦により同校をご卒業。終戦後は、東京大学法学部をご卒業され、昭和30年に裁判官に任官。平成7年に最高裁長官にご就任。

 

ご退官後、平成13年から13年余り、日本会議の会長を務め、日本の進むべき方向の根幹を示す国民運動の先頭に立ち続けられた方であった。

『祖國と靑年』5月号では、「教育の再建から日本の再建へ」と題した三好先生のご講演が掲載され、教育に対する強い思いがひしひしと伝わってくる。

 

以下、本文より引用。

------------------------------------------------------教育は人間の縦の営みであるということであります。先ほど申し上げた祖先から子々孫々への命の引継ぎと同じように、教育は、教える人から学ぶ子へのいわば人格の引継ぎであります。

 

海軍兵学校の私の二年後輩の渡辺一雄という文筆業の男が、数年前に『明治の教育者 杉浦重剛の生涯』という本を書き、またその要約を『致知』という雑誌に書きましたが、『致知』の記述の中で、自分の自慢話のようで、気恥ずかしいのですが、「杉浦先生の教えがDNAとなって脈々と三好の人格を流れている」と書き、三好と接したことが、杉浦重剛先生について書物を書こうという気になった動機であるとも書いています。

 

私は、そんなご大層な人格を備えているわけではなく、渡辺君が少しでもそのように感じたとするならば、私が中学校に在学した当時は、杉浦先生のお弟子さんが教鞭を執っていたのですが、16年前に亡くなっておられる杉浦先生の人格による感化が、お弟子さんなどを通して、些かデモ私にまで及んでいるということであって、改めて杉浦先生の偉大さに感銘を深くすると同時に、「教育とはかくありたきもの」との想いを深くしている次第であります。

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